“1億ユーロ”はさすがに高すぎる? 昨季オランダで8ゴールだったFWアントニーは本物か

マンUが狙っているとされるアントニー photo/Getty Images

マンUが狙う逸材

現在マンチェスター・ユナイテッドが獲得へ動いているとされるのが、アヤックスでプレイするブラジル代表FWアントニーだ。一部ではアヤックス側が1億ユーロ近い移籍金を求めているとされるが、果たしてアントニーはそれだけの価値に見合う選手なのか。

現マンU指揮官エリック・テン・ハーグは昨季までアヤックスを指揮しており、当然アントニーの特長は頭に入っている。今夏のマンUが意識的にアヤックスのタレントを狙ってきたのは確かで、最終ラインにはアヤックスからリサンドロ・マルティネスを迎えた。それに続くターゲットが右ウイングを主戦場とするアントニーというわけだ。

しかし、気になる点もある。アントニーはブラジル人選手らしい高度なテクニックを備えたアタッカーではあるが、昨季エールディヴィジでの成績は8ゴール4アシストだ。その前の2020-21シーズンは9ゴール8アシストとなっており、ゴールを量産しているわけではない。エールディヴィジのレベルを考えると、数字の面ではやや物足りないか。
また近年は1億ユーロ級の移籍金額で動いた選手が期待に応えられないケースも目につく。22歳と若く、5大リーグ未経験のアントニーに1億ユーロはプレッシャーが大きすぎるかもしれない。

マンUは先日リヴァプールを2-1で撃破したが、このゲームでは右にジェイドン・サンチョ、左にアンソニー・エランガ、センターにマーカス・ラッシュフォードが入っていた。アントニーが加入する場合は右ウイングに入るのだろうが、その場合はサンチョを左に回すのか。英『Football365』は右サイドのサンチョも良いと評価しており、ここは悩ましい。

ラッシュフォードも左のウイングに入れる選手で、仮にクリスティアーノ・ロナウドがチームを離れるならばセンターフォワードを優先的に補強すべきではないか。ここはアントニー・マルシャルもいるが、純粋なセンターフォワードは不足している。

テン・ハーグのカラーを強める意味でアントニー獲得に動くのも1つの手ではあるが、それだけ高額な資金を用意して補強すべきポイントなのか。すでにブラジル代表に選出されている逸材なのは確かだが、移籍金に関しては意見が分かれるだろう。

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