GKをドリブルでかわすアイディアは“ロナウド風” ゴール前で覚醒続けるヴィニシウスの技術

セルタ戦でゴールを決めたヴィニシウス photo/Getty Images

アンチェロッティの下で得点力は上がり続ける

そのゴールシーンはどこかロナウドを思わせるものがあった。ここでいうロナウドとは、ブラジルの元祖怪物の方だ。

スペイン『as』がロナウドと重ねたのは、同じブラジル人FWでレアル・マドリード所属のヴィニシウス・ジュニオールだ。

昨季大ブレイクしたヴィニシウスは今季もレアルにとって欠かせない戦力となっており、先日行われたリーガ・エスパニョーラ第2節セルタ戦ではルカ・モドリッチのスルーパスに抜け出して得点を記録。その得点シーンが話題を呼んでいるのだ。
GKと1対1になったヴィニシウスは焦ってシュートを打つのではなく、飛び出してきたGK相手にまたぎフェイントを入れてから左へ突破。最後は無人のゴールへ左足でシュートを流し込んだ。

怪物ロナウドも現役時代はよくGKをかわしてゴールを決めていたが、GKにまたぎフェイントを入れるあたりは南米の選手らしい。同メディアはそこにロナウド感を覚えたようで、ヴィニシウスの冷静さを称えている。

もちろん化け物じみていたロナウドと比較することはできないが、7月に22歳を迎えたヴィニシウスがゴール前での精度を高めているのは確かだ。ここは指揮官カルロ・アンチェロッティの教えが効いているはずで、ゴール前でも焦りは見られない。

セルタ戦はミスもあり、最高のパフォーマンスではなかったかもしれない。しかし34km/hのトップスピードを記録したようにコンディションは良さそうだ。ポジションが違うものの、大先輩の怪物ロナウドより運動量もあって守備にも参加してくれる。ここは現代らしいアタッカーに育っているが、ヴィニシウスはロナウドの領域までドリブルの精度を上げられるだろうか。今季はスーパースターとしての評価を固めるシーズンだ。

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