プレミアリーグ第3節ニューカッスル対マンチェスター・シティの一戦で早くも波乱が起こった。
先制したのはシティのイルカイ・ギュンドアンで、ここまでは予想通りの展開となったが、徐々にニューカッスルがペースを掴みはじめ、28分にミゲル・アルミロン、39分にカラム・ウィルソンがゴールを挙げて2-1と前半だけで逆転に成功している。さらに後半に入るとキーラン・トリッピアーが直接フリーキックを沈めており、ニューカッスルがプレミア王者を圧倒している。
エディ・ハウ率いるニューカッスルの武器となったのが、FWアラン・サン・マクシマンだ。切れ味抜群の突破力を持つドリブラーで、昨季は150回のドリブルを成功させている。
シティ戦では対峙したのがスピードに定評のあるカイル・ウォーカーだったが、サン・マクシマンはひるむことなく挑み続け、2つのアシストに5回のドリブルを成功させ3-3とプレミア王者から勝ち点を獲得することに成功している。
「彼はボールを持ってターンし、とんでもない速さを見せる、マン・シティはどう対処すればいいか分からなかった」
「これまで見た中で最高のプレイだった。トリッピアーは彼がどれほど優れているか話していたので、それを信じる必要がある。ニューカッスルはふさわしい選手を手に入れた」
試合後このようにサン・マクシマンを称賛するのはシティのOBであるマイカ・リチャーズだ。
システムのかみ合いもあったが、ウォーカーがここまで相手のドリブラーを止められないゲームは長いシーズンを通しても片手で数えられるほどしかない。それほどにサン・マクシマンは圧倒的な存在であり、シティの守備陣を圧倒している。
チームの土台も出来上がったこともあり、今季はサン・マクシマンにとって飛躍の年となるかもしれない。以前まではサン・マクシマンのドリブルに頼り切りだったチームがハウによって改革が行われシティと打ち合えるチームにまで姿を変えている。9月にはリヴァプール戦、10月にはマンチェスター・ユナイテッド戦、トッテナム戦と対BIG6が控えており、そのゲームでも活躍することができればサン・マクシマンの実力は本物だといえる(データは『SofaScore』より)。