ペドリ、ガビのボール関与数がチーム最低レベルだった開幕戦のバルサ 求められる中盤の機能回復

開幕戦はボールにあまり触れなかったガビ photo/Getty Images

次節は難敵レアル・ソシエダとの一戦

ラージョ・バジェカーノとのリーガ開幕戦で、早速FWロベルト・レヴァンドフスキやFWハフィーニャ、DFアンドレアス・クリステンセンといった新戦力を起用したバルセロナ。攻撃の中枢を担うインサイドハーフには、MFペドリとMFガビがスタメンで起用されたが、この試合での彼らの存在感は薄く、スコアレスドローという結果に終わった。

結果的に、わずか4本のシュートしか打てなかったラージョに対し、21本ものシュートを放ったバルサ。パス数に関しても、593対288とバルサが倍以上を記録しており、主導権を握りながら決定力を欠いたことが数字に表れている。

しかし、問題は他にもあり、ピッチの中央を効果的に使えなかったことが挙げられる。72分までプレイしたペドリのパス数は33本(チーム8位)であり、59分に交代したガビに至っては19本(チーム12位)のみ。後者に至っては、後半途中から出場したMFフレンキー・デ・ヨング(28本、チーム10位)やDFセルジ・ロベルト(20本、チーム11位)よりパス数が少ない。

さらに、タッチ数に関しても、ペドリは42回(チーム内10位)、ガビは28回(チーム内12位)となっており、そもそもこの2人はボールに触れることができていない。

スペイン『AS』も、ペドリとガビのボールへの関与の少なさについて言及しており、攻撃的なMFの2人が1試合で合計55本のパスに達しなかったのは、過去12年間で2回だけだと指摘。シャビ監督も試合後の記者会見で「チームは中盤で優位に立つのに苦労していた」と述べていたようだ。

ペドリとガビの2人は、ボールを持つことさえできれば、ほぼ確実に効果的なプレイを披露してくれる選手であり、チーム全体として、彼らにボールを入れるための策を次節までに見出したいところ。

その一方で、途中出場のデ・ヨングは、最終ラインまで降りることによってボールを受け、そこから持ち前の推進力で運び上がる姿を何度も見せており、中盤にボールが入らない問題を独力で解決していた。ペドリやガビにボールを入れる方法が見つからないようであれば、デ・ヨングを先発に起用するのも一つの手だろう(データは『WhoScored.com』より)。

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