“歴史上最大の掘り出し物”と同点弾ゲットの万能戦士を称賛 縁の下の力持ちとしてレアルを支える貢献度の高さ

同点弾を挙げチームを勝利に導いたルーカス・バスケス photo/Getty images

ゴールでチームを救った

昨季はリーグ戦とCLを制す充実したシーズンを送ったレアル・マドリード。今夏の移籍市場ではパリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペを取り逃すも、アントニオ・リュディガーとオーレリアン・チュアメニの即戦力補強を行い、パワーアップした状態で新シーズンに臨む。

しかしリーガ・エスパニョーラ初戦アルメリア戦は長い時間、昇格組に苦しめられた。前半6分ディフェンスラインの裏をラージー・ラマザニに突かれ失点。その後はレアルが終始ボールを握り、攻勢に出るもゴールを奪えない

後半に入っても得点を奪えず、指揮官はルカ・モドリッチとエデン・アザールを投入する。すると、61分待望の同点弾がチームに訪れる。左サイドをヴィニシウス・ジュニオールが単独で突破すると、そのこぼれ球を右サイドバックとして先発していたルーカス・バスケスが押し込み、試合を振り出しに戻した。
このゴールで勢いに乗ったレアルは75分ダビド・アラバが直接フリーキックを沈め、後半だけで2ゴールを奪い逆転に成功している。そのまま試合は終わり、1-2とアウェイのレアルが勝ち点3を獲得した。

このゲームでヒーローになったのはバスケスだろう。強固な守備を誇っていたアルメリアのゴールを破り、チームの勝利に貢献している。

西『MARCA』ではレアルの歴史の中で最大の掘り出し物としてバスケスの活躍を称賛している。

レアルの下部組織で育ち、2014年エスパニョールに完全移籍のオプション付きでチームを離れたバスケス。同年には34試合で3ゴール6アシストと結果を残し、エスパニョールは完全移籍のオプションを行使したが、レアルが買い戻しオプションを使いバスケスを引き戻した。

絶対的な存在とはいえないが、レアルでは非常に重要な役割を担っている。ウイングだけでなく近年はサイドバックとしてもプレイしており、幅を広げている。開幕戦も右SBのスタメンであるダニエル・カルバハルがベンチ外だったが、バスケスがその代役を務め貴重な同点弾を挙げている。

わずか100万ユーロでエスパニョールから買い戻されたバスケス。縁の下の力持ちとしてチームを支えており、開幕戦ではゴールを決めた。カルバハルが戻ってくることになれば彼が再びスタメンに返り咲くが、怪我の多い選手であり、バスケスのサポートは必ず必要になる。

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