ボランチで“9試合6得点”の絶好調男は新たな得点パターンも披露 浦和を支える大型MFの存在感

今季ここまで公式戦6得点を記録している伊藤 photo/Getty Images

伊藤の得点が止まらない

浦和レッズの伊藤敦樹が覚醒している。昨季流通経済大学から加入した大卒2年目の大型ボランチは、今季新たなパートナーとともに得点力が大きく開花している。

10日に名古屋グランパスとのルヴァンカップ準々決勝2ndレグを戦った浦和の伊藤は、チームの先制点、2点目を決め、準決勝進出に大きく貢献。特に2点目のCKからのボレーシュートは岩尾憲からのサインプレイを左足で沈めた芸術的な一撃だった。

すると13日に行われた第25節のジュビロ磐田戦でも後半に明本考浩のクロスをフリーで左足ボレーで合わせてゴールネットを揺らす。右利きの伊藤の新たな得点の形となった逆足ボレーで公式戦2試合連続の得点を記録しているのだ。
ここ数試合での伊藤のゴールラッシュがすさまじい。今季初ゴールは6月の第19節・名古屋戦。そこから第21節のFC東京、第22節の川崎フロンターレで1得点を決め、ルヴァンカップの名古屋戦では2ゴール。磐田戦でもゴールし、ここ9試合で6ゴールとストライカーのように得点を量産しているのだ。

もともと攻撃力には定評のある伊藤だったが、大学時代にはセンターバックを経験して守備面でも強化。磐田戦終盤では足をつってピッチを離れるまで浦和でも初めてセンターバックでプレイしており、守備での貢献も果たした。そんな中で伊藤が兼ね備えていた攻撃力が今、爆発している。

岩尾とのコンビネーションも非常にいい。ビルドアップ時には岩尾が最終ラインまで下がって配給役になることで、伊藤は臆することなく前線へと上がっていける。今季浦和へと加入し、新たな相棒となったベテランの司令塔が伊藤の攻撃センスを引き出しているとも言えるだろう。現在の浦和が好調な要因として、伊藤のパフォーマンスが一番に挙げられる。

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