ニコ・ゴンザレスはバルセロナを一時離れるべき? ピャニッチの思わぬハイパフォーマンスで危ぶまれる出場機会

バルセロナにニコ・ゴンザレスの居場所は残っているのか photo/Getty images

積極補強で各ポジションに選手が溢れている

近年は若手の台頭で一気に戦力が底上げされたバルセロナの中盤。とくにペドリとガビの台頭は素晴らしく、どちらもスペイン代表にまで上り詰めている。

そんなバルセロナの中盤だが、今夏の補強もあって充実したポジションになっている。前述したペドリとガビに加えアンカーとして圧倒的な存在感を示すセルヒオ・ブスケッツ、フレンキー・デ・ヨング、ニコ・ゴンザレスがおり、フランク・ケシエを新たに獲得している。ローンでクラブを離れていたミラレム・ピャニッチが戻ってきており、トップチームだけで7人も計算できる中盤がいる。デ・ヨングには移籍の可能性が報じられているが、市場が閉まる8月末までどうなるかは分からない。

ここまで中盤に選手が揃っていると出場機会の確保に苦戦する選手も出てくるだろう。ニコ・ゴンザレスのことだ。ガビと同じタイミングでトップチームに昇格した20歳の若手で、188cmの長身を有している。昨季は途中出場含めリーグ戦では27試合に起用され、2ゴール1アシストの数字を残した。
同時期に注目されたガビとは少し離されてしまったが、それでも期待の若手という立ち位置は変わらない。とくにニコへの注目度が高いのは彼がブスケッツの後釜になり得る存在だからだ。

ブスケッツは替えの効かないアンカーだが、今季限りでクラブを離れる可能性が高い。そのため代役を探す必要があるのだが、まだこれといった後釜は見つかっておらず、ニコはその候補の一人だ。しかしプレシーズンマッチではトルコから戻ってきたピャニッチがハイパフォーマンスを披露しており、放出ではなく残留の可能性が出てきた。

西『AS』によるとニコがプレイタイムを確保するために期限付き移籍を検討していたが、シャビがそれに待ったをかけたようだ。プレイタイムの確保よりもバルセロナに残るほうが成長につながると指揮官は考えており、手元において指導するという。

しかしピャニッチの残留でニコに出場機会が回ってくるのかは怪しいところだ。西『SPORT』によるとプレミアリーグのウルブズがニコの獲得を望んでいるという。ウルブズはルベン・ネベスに退団の可能性があり、その代役としてニコに興味を持ったようだ。

成長には必須とされるプレイタイムの確保。昨季であれば選手層も薄かったが、今季はケシエ、ピャニッチが加わり大所帯となった。さらにベルナルド・シウバがマンチェスター・シティから来るなんて話もあり、ニコの今季はどうなるのだろうか。

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