アザールの0トップ起用がついに実を結ぶ アセンシオのゴールを生んだユヴェントス戦の“切り返し”

アセンシオがゴールをゲット photo/Getty Images

プレシーズンで継続起用されているアザール

今季、カルロ・アンチェロッティ監督が本格的に導入しようとしているFWエデン・アザールの0トップ起用。ユヴェントス戦では、ついに流れの中からゴールに繋がるプレイを見せた。

レアルでは昨季から、FWカリム・ベンゼマが欠場した際に、CFのクオリティが大きく落ちるという問題点があった。パリ・サンジェルマンのFWキリアン・ムバッペを獲得できていれば、ベンゼマの欠場時には彼をセンターで起用することもできたはずだが、まさかのPSG残留という結末に終わり、アンチェロッティ監督は本来ウイングの選手であるアザールに可能性を見出そうとしている。

ここまでのプレシーズンマッチでは、バルセロナ戦で先発、クラブ・アメリカ戦で後半から0トップとして起用されたアザール。しかしこの2戦、クラブ・アメリカ戦ではPKこそ決めたものの、決定的なプレイを見せることができていなかった。

今回のユヴェントス戦は主力が先発出場し、CFにはベンゼマが入った。アザールの出番は64分からとなり、そこから前線は、左WGロドリゴ・ゴエス、CFアザール、右WGマルコ・アセンシオという並びになった。

それからわずか5分後、アザールはついに0トップとしてゴールを生み出す。ライン間でパスを受けたアザールは、トラップで前を向き、ボックス付近まで持ち運ぶ。そして得意の切り返しで逆を取り、ボックス内のアセンシオとワンツー。相手のタックルを受けながら、左サイドにいたDFヘスス・バジェホへとパスを出し、折返しをアセンシオがゴールに沈めた。

その後もアザールは軽快な動きを見せ、前線で起点となるようなプレイを何度か見せた。まだベンゼマのバックアッパーとして確実に計算できるわけではないが、アンチェロッティ監督も継続して起用し続けた甲斐があっただろう。

レアルは今回のユヴェントス戦が今夏最後のプレシーズンマッチであり、次戦は11日に行われるUEFAスーパーカップ、フランクフルト戦となる。もしここでアザールが起用された場合は、直接ゴールに関与する形で結果を出してほしいところだ。

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