今季のCL優勝候補はどこだ 王者レアル、MNM2年目のパリ、激動のバルサ……勢力図は変わる

昨季はレアルが制した photo/Getty Images

近年稀に見るハイレベルな戦いになるとの期待も

まだ開幕もしていないが、今季のチャンピオンズリーグ優勝候補はどこになるだろうか。今夏一部のビッグクラブが積極的な補強に動いていることもあり、その勢力図の変化に注目が集まっている。

まず昨季王者レアル・マドリードは、MFオーレリアン・チュアメニとDFアントニオ・リュディガーを素早く補強。派手ではないが、堅実に戦力を強化した印象だ。当初はFWキリアン・ムバッペも加えるつもりだっただろうが、それでも連覇を狙う力は十分にある。特に守備の安定感はチュアメニとリュディガーの獲得で増しており、大崩れすることは想像しづらい。レアルは優勝候補の一角で間違いない。

ラヒーム・スターリング、ガブリエウ・ジェズスら一部前線プレイヤーの放出があったとはいえ、アーリング・ハーランドとフリアン・アルバレスを加えているマンチェスター・シティ、昨季ファイナリストでFWダルウィン・ヌニェスを加えたリヴァプールも当然候補だ。リヴァプールはサディオ・マネが抜けているが、それでも欧州屈指の攻撃集団であることに変わりはない。プレミア勢の中でも両クラブは一歩か二歩先を行っている。
今夏の動きはそこまで派手ではないが、MNMで2シーズン目を迎えるパリ・サンジェルマンも選手層は圧倒的だ。昨季あまり活躍できなかったDFセルヒオ・ラモスも戦力になるならば、パリも優勝候補になってくる。指揮官がガルティエに代わっている点は気になるが、ここは組織力より圧倒的な個の力で敵をねじ伏せるフットボールに期待がかかる。

最後にバルセロナだ。今夏最も派手に動いたクラブと言えるはずで、それこそハフィーニャとロベルト・レヴァンドフスキまで加えた攻撃陣はパリにも負けぬ陣容だ。中盤にはフランク・ケシエ、最終ラインにもアンドレアス・クリステンセン、ジュール・クンデを確保しており、戦力は昨季より確実にアップしている。

問題はガラリとチームの顔ぶれが変わる中、指揮官シャビ・エルナンデスがまとめられるかどうか。特に攻撃陣は早いうちに最適解を見つけたいところで、揃いすぎているピースをどう活かしていくのか手腕の見せ所だ。

基本はこの5クラブとなるだろうか。英『The Guardian』はビッグクラブが積極的な動きを見せたこともあり、昨季以上に競争力の高いチャンピオンズリーグになるかもしれないと期待を寄せる。

レヴァンドフスキの抜けたバイエルンなど読みづらいチームもいくつかあり、昨季から勢力図は大きく変わりそうだ。

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