かつて問題児だったFWが33歳で大ブレイク ユーヴェも獲得に関心示す男がセリエAで得点量産

キャリアハイとなる14ゴールを決めたアルナウトビッチ photo/Getty Images

今季ボローニャへ加入したアルナウトビッチ

イングランドや中国・超級リーグでゴールを重ねたストライカーが、今季セリエAでエースとして活躍している。過去には公の場で指揮官を批判し、練習中にはチームメイトと殴り合いのけんかをするなど問題行動も少なくなかったFWマルコ・アルナウトビッチだが、得点力の高さは33歳となった現在でも変わらずに輝きを放っている。

エールディヴィジのトゥウェンテでプロデビューを果たしたアルナウトビッチは、08-09シーズンにブレイク。28試合12ゴールを決めてチームの躍進に大きく貢献する。翌年にはインテルへと加入し、クラブはUEFAチャンピオンズリーグを優勝するものの、自身はわずか3試合の出場にとどまる。2010年から加入したブレーメンでは監督批判やソクラティス・パパスタソプーロスと練習中に殴り合い、スピード違反で捕まるなどピッチ外での蛮行も多かった。その後ストークを経て17-18シーズンにウェストハムへと加入すると2年間で21ゴールを決める。

また2019年から中国の上海上港でプレイしており、得点源としてチームを支える。同年のAFCチャンピオンズリーグ準々決勝では浦和レッズとも対戦した。そして今季、ボローニャへと加入し09-10以来となるセリエAへ再挑戦を果たすと、自身の類まれなる得点力を発揮する。
ひさびさのセリエAで、33試合14ゴールを記録したアルナウトビッチ。今年で33歳となったストライカーは、今季キャリアハイを更新する活躍を見せた。フィジカルとゴール前での強さに加え、経験値も大きな武器となった同選手は自らの価値を高める。イタリア『Football Italia』ではFWドゥシャン・ヴラホビッチのバックアップとしてユヴェントスが関心を寄せているとも報道。若い頃は素行の悪さも目立ってしまったが、30代を超え結果を残しながらアルナウトビッチはさらに成長を続けているのだ。

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