南野拓実の日本代表内での序列が危ない? 10番を脅かす“ドリブラー・三笘薫”の存在

パラグアイ戦で存在感を示した三笘薫 photo/Getty images

ブラジル戦ではどちらの選手が使われるか

ワールドカップ・カタール大会を控えた日本代表は6月に4試合のテストゲームを行うことになっている。2日にはその初戦であるパラグアイ戦が行われ、4-1と快勝を収めた。伊東純也や南野拓実、守田英正らアジア最終予選を主力として戦った選手が不在だったが、パラグアイを終始圧倒し、次は6日にブラジル代表と戦うことになる。

新加入の伊藤洋輝やアジア最終予選で出番に恵まれなかった選手の躍動が目立ったこのパラグアイ戦だが、より大きなインパクトを残したのは三笘薫だろう。

川崎フロンターレからベルギーのユニオン・ロイヤル・サン・ジロワーズに移籍し、本職の左ウイングではなく左ウイングバックを務めた三笘。アジア最終予選では途中交代からピッチに投入されるジョーカーとして起用されており、アウェイのオーストラリア戦では2ゴールを決めてカタール行きに大きく貢献している。

そんな三笘はこのパラグアイ戦、[4-3-3]の左ウイングとして起用された。ここは森保ジャパンで10番を背負う南野が普段起用されるポジションであり、序列でいえば三笘よりも南野が上だが、このパラグアイ戦でその序列は覆ったかもしれない。

11分、三笘はドリブルで見せる。後方からのパスに反応して左サイドの高い位置を取ると、対峙するDFを上手くかわして中央にクロスを供給。ゴール前で鎌田大地が合わせるも、左ポストに嫌われてしまう。残念ながらゴールとはならなかったが、いきなり三笘が個で違いを見せた。その後もドリブルからシュートやラストパスで違いを見せると、60分ボックス内の左でフリーになり、ループ気味のシュートでゴールを奪う。

その後も攻守に効いていた三笘。カウンター時にはそのドリブルが目立つのだが、時間を作るキープ力も魅力的であり、左サイドから何度も好機を演出している。ベルギーではウイングバックとして起用されていることも関係あるのかプレスバックが非常に速く、守備で穴になっていない。

南野としては強力なライバルが現れた。南野をスタートにして後半から三笘を使う手もあるが、三笘はスタミナがあり90分走れる体力を持っている。そして何より得点力もあり、6日のブラジル戦ではどちらが起用されるのか注目だ。

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