[名良橋晃]飯野、樋口、満田、佐々木 序盤のJでキラリと輝いた名良橋選出の10 名を紹介

樋口に感じる鳥栖のDNA 佐々木は川崎にフィット

樋口に感じる鳥栖のDNA 佐々木は川崎にフィット

飯野(鳥栖)はE-1選手権あたりで代表選出もあるか photo/Getty Images

 今季もまた、Jで各選手が素晴らしいプレイをみせてくれています。開幕から約3ヵ月、さまざまな試合、選手をみてきました。ここでは目についた選手、キラリと光るものがあるなと感じた10選手を紹介したいと思います。J1とJ2から4名、J3から2名を選ばせていただきました。

 飯野七聖は鳥栖に加入して2年目を迎えて、右サイドで代えのきかないプレイをみせています。前所属の群馬時代から注目していた“ヤリ”のような選手で、攻撃力があります。サイドバック、ウィングバックをこなす器用さがあり、3バックにも4バックにも対応できるのがまたいいですね。

 第10節柏戦で待望のJ初ゴールも決めたし、守備でも対人プレイに強いところをみせてくれています。6月の代表シリーズはともかく、国内組で戦う7月のE-1選手権あたりでぜひ使ってみてほしいです。

 樋口雄太はずっと鹿島にいたんじゃないかというぐらい、加入1年目ですでにフィットしています。レネ・ヴァイラー監督が志向する前にいくサッカーに欠かせない選手で、自身でゴールもしているし、アシストも多いです。

 前所属の鳥栖のDNAであるハードワークが身体に染みついていて、頑張れるし、走れます。こうした特長を鹿島でも発揮できていて、今後がますます期待されます。ルヴァン杯GS第5節大分戦では、強烈なミドルシュートを決めています。久々に、鹿島の中盤に思い切り足を振れる選手が出てきたなと感じています。

 流通経済大から広島に加入した満田誠は、第12節終了時点で3得点しています。第12節鹿島戦でのドリブルシュートは見事でした。ミヒャエル・スキッベ監督はインテンシティの高さを求めていますが、シャドーのポジションでその期待に応えています。走れるうえに、スピードもある。攻撃、守備の両方でなんでもできるタイプで、大卒1年目とは思えないプレイに目を引き寄せられました。

 川崎の佐々木旭も流通経済大出身のルーキーですが、先発出場が増えています。現代型のサイドバックで、右利きで左サイドバックを務めています。足元の技術力が高く、フィードが正確です。1対1にも強いし、攻撃の意識も高い。前倒しで開催された第9節横浜FM戦に途中出場して信頼を得ると、続く第2節鹿島戦に先発し、初ゴールを決めています。川崎のサッカーにすんなり入ったところに、ポテンシャルの高さを感じます。右の山根視来は鉄板です。同じように、左の鉄板になれるぐらいの選手です。

河原は個人昇格もあるか 嵯峨は小柄で頑張れるタイプ

河原は個人昇格もあるか 嵯峨は小柄で頑張れるタイプ
 黒石貴哉は昨季にJ3の八戸から水戸に移籍した選手で、秋葉忠宏監督のもと成長を続けています。八戸時代はアタッカーでしたが、いまは右サイドバックを務め、攻撃において相手に怖さを与えるプレイをみせています。守備は改善の余地ありですが、それを補う前への推進力があり、迫力十分です。水戸は若くてイキのいい選手を鍛えることに定評があります。間違いなく、もっとうまくなれます。

 岡山の本山遥は関西学院大卒のルーキーで、大学時代は右サイドバックでしたが、ボランチで出場を続けています。ボールを奪えるし、ゴール前にも飛び出せる。ボックス・トゥ・ボックス型の選手で、木山隆之監督のサッカーにすんなりフィットしました。開幕戦から第15節まで全試合に出場している事実から、信頼の厚さを感じます。そのプレイをみたときに、キラリと光るものを感じました。

 東京Ⅴのアカデミー出身で、国士舘大を経て今季にトップチームへ加入した谷口栄斗は足元の技術力が高く、正確な縦パスが出せるセンターバックです。J2初出場となった第2節栃木戦をみたときに、面白い選手が出てきたなと思いました。東京Vも若い選手が成長することで勝っていくチームなので、これからどんな選手になるか楽しみです。アカデミー出身で“緑の血”が流れているので、サポーターも期待しているのではないでしょうか。チームの中心となって活躍してほしいです。

 河原創は熊本でアンカーを務めるチームの心臓です。攻撃ではキックの精度が、守備では危機察知能力が高く、ボールを奪うことができます。中盤でタフに戦える潤滑油となっている選手で、キャプテンでもあります。私の印象として、熊本がJ1昇格を逃した場合、個人昇格があるのではないかとみています。

 J3ではいわきの嵯峨理久がいいですね。前にいける右サイドバックで、疲れ知らずのスタミナの持ち主で運動量が落ちません。弾丸のような選手で、第8節終了時点で2得点とゴールも奪えます。身長166センチとちょっと小柄で、しっかりと頑張れる。私もそういうタイプだったので、個人的にすごく注目しています。

 最後に、藤枝のストライカーである土井智之を紹介します。シンガポールのホウガン・ユナイテッドから加入し、8試合で4得点しています。ギラギラ感があり、常にゴールを意識していてボールを持ったらシュートというタイプです。シンプルに、貪欲にゴールを目指す選手で、久しぶりに“点取り屋”が出てきたなという印象です。もっと特長を出していいと思います。ギラギラ感を失ってほしくないです。

構成/飯塚 健司

※電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)269号、5月15日配信の記事より転載

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