両者ともに来季から合流することになる
ミッドウィーク開催のウルブズ戦に勝利し、プレミアリーグの優勝にグッと近づいたマンチェスター・シティ。これで優勝となれば、ここ5年で4度目のリーグ優勝となる。問題は未だ頂点を取れていないCLだが、昨季はファイナル、今季はセミファイナルまで進んでいる。明らかにビッグイヤーに近づいており、可能性としては高まっている。
そんなシティだが、注目すべきは当たり補強の精度だ。もちろん、これだけお金をつぎ込めば強いスカッドができる可能性は高いが、ほぼ同額を使っているとされるマンチェスター・ユナイテッドはリーグ優勝が12-13シーズンまでさかのぼることになる。今季は4位以内でのフィニッシュは不可能であり、優秀なフロントがなければ大金があっても意味はない。
データサイト『transfermarkt』ではこれまでの移籍と移籍金を確認できるが、当たり補強ばかりだ。ヴォルフスブルクから7600万ユーロでやってきたケビン・デ・ブライネ、ベンフィカから6800万ユーロでやってきたルベン・ディアスなど軸となる選手にはしっかりと大金を使い確実に連れてきている。モナコから5750万ユーロで獲得したバンジャマン・メンディは明らかな外れ補強ではあったが、近年での大きなミスは彼くらいだ。
大金をかけずに成功した例はロシアのウファから獲得したオレクサンドル・ジンチェンコが該当する。本来は攻撃的MFの選手だが、自ら左サイドバックへのコンバートを申し出、今では欠かせない選手となっている。今季は難しい時期もあったが、レアル・マドリードとの一戦では攻守ともに素晴らしいパフォーマンスを披露した。
来季の注目はボルシア・ドルトムントからやってくるアーリング・ハーランドとリーベル・プレートからやってくるフリアン・アルバレスに注目したい。ハーランドは7500万ユーロ、アルバレスは1700万ユーロの移籍金が支払われており、アルバレスが大活躍となればコスパのいい補強となる。ガブリエウ・ジェズス以来となる南米からの直接の獲得であり、期待は高まる。
近年はよりその精度を挙げているシティの補強。それはチームの必要な戦力を分かっている証拠であり、ハーランドとアルバレスには期待したい。