3500万ポンドでリヴァプールへ 3月から出番ないチェンバレンの“5年間”は成功だったのか

リヴァプールで定位置確保できていないチェンバレン photo/Getty Images

逸材と期待された男も28歳

3月20日に行われたFA杯・準々決勝のノッティンガム・フォレスト戦。これは夢の4冠を狙うリヴァプールにとって、最後の格下クラブとの対戦だったと言っていい。

実際にリヴァプールはノッティンガム・フォレスト戦でターンオーバーを採用しており、途中からは日本代表FW南野拓実も出場していた。

ただ、FA杯も準決勝ではマンチェスター・シティと対戦するなど相手のレベルが上がり、ターンオーバーを採用する余裕はなくなった。サブ組の出番は減少し、南野もこのノッティンガム・フォレスト戦以降はリーグ戦でもチャンピオンズリーグでも出番がない。
実は南野と同じ状況に置かれている選手がいる。ノッティンガム・フォレスト戦から出番がないのは、MFアレックス・オックスレイド・チェンバレンだ。

チェンバレンは主にインサイドハーフをこなす選手だが、この位置ではチアゴ・アルカンタラ、ジョーダン・ヘンダーソン、若いカーティス・ジョーンズ、ナビ・ケイタらが揃っており、チェンバレンは指揮官ユルゲン・クロップの信頼を勝ち取ることが出来ていない。

チェンバレンは若い頃より才能が高く評価されていた期待のイングランド人MFで、アーセナルでも早い段階からブレイクしていた。2017年には3500万ポンドの移籍金でリヴァプールへ加入したが、この5年間の評価は分かれるだろう。28歳と中堅世代を迎えたが、期待していたほどのブレイクとはなっていない。

リヴァプールでは通算133試合で17得点14アシスト。ポテンシャルを考えると、もう少し数字が欲しかったか。何度か怪我に苦しんだのも不運で、リヴァプールでは序列が上がっていない。

クラブとの契約は来夏までとなっており、英『The Sun』は退団の可能性を指摘する。もっともチェンバレンに関心を示すクラブは多く、古巣のサウサンプトン、スティーブン・ジェラードが率いるアストン・ヴィラも関心を寄せているという。中堅クラブにとってはまだまだ魅力的な逸材だろう。

チャンピオンズリーグでもベンチを温める日々が続いているが、もうこのまま出番なくシーズンを終えるのか。ビッグクラブでの争いは仕方のないもので、チェンバレンも出番を増やすにはリヴァプールを離れるしかないかもしれない。

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