古橋、旗手、前田、“日本人トリオ”の絶大な影響力 「セルティックは再び日本に目を向けないと……」

古橋は一気にスコットランド国内を支配する点取り屋へ photo/Getty Images

移籍金の低さも大人気の理由に

スコットランド国内リーグ制覇へ近づくセルティック。昨季はライバルの古豪レンジャーズに無敗優勝を決められてしまったが、今季は再びの王座獲得が見えてきている。

その復活劇に日本人選手が大きく貢献したのは間違いない。FW古橋亨梧はゴールを量産し、今冬に加わったFW前田大然、MF旗手怜央もチームに勢いをプラスした。

セルティックのサポーターは中村俊輔の活躍から日本人選手の実力を理解していたはずだが、今季改めてその魅力に気付いたはず。横浜F・マリノスの指揮経験からJリーグに詳しいアンジェ・ポステコグルーが指揮を続けるならば、再び日本市場に目を向けるのも悪くない。さらにセルティックに日本人選手が増える可能性も考えられる。
英『GIVE ME SPORT』に対し、スポーツジャーナリストのピート・オルーク氏もこう語る。

「古橋、旗手、前田の獲得はセルティックを首位に押し上げるカギとなった。ポステコグルーは日本の市場をよく理解していて、再びそこに目を向けないとなれば愚かだ。日本人選手を獲得する大きなメリットは、移籍金の低さにある。ビッグプライスの選手は存在せず、それはセルティックに合っている」

欧州の選手に比べれば、Jリーグでトップレベルの数字を残している選手でもコストは低く抑えられる傾向にある。安価で実力も高いとなれば、日本人選手に目を向けるリーグが増えても不思議はない。セルティックはその扉を開いてくれたクラブの1つと言える。

スコットランド国内リーグのレベルには議論があるものの、日本人選手としても海外で経験を積めるのは大きい。今季はレンジャーズがヨーロッパリーグの決勝まで進んでいるが、セルティックでも同様に欧州カップ戦を経験することも可能だ。これも日本人選手にとっては大きな財産になる。

スコットランドの各クラブは今後も日本人選手に目を向けるだろう。今季のセルティックで活躍した日本人選手たちには相当のインパクトがあったはずで、この流れは続いていきそうだ。

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