ヴェンゲル時代以来となるトップ4フィニッシュが目前
現在プレミアリーグで4位の位置につけているアーセナル。好調の要因には若手選手たちの活躍が挙げられるが、もとを辿れば、明確なビジョンを持って彼らを信じ、起用し続けたミケル・アルテタ監督の功績であることは疑いようがない。
アルテタ監督就任からは2年半が経とうとしているが、残り1年となっていたこのタイミングでアーセナルは彼との契約を延長。2024-25シーズンまでアルテタが監督を務めることになった。
アルテタ監督は元々プレミアリーグ屈指のミッドフィルダーで、アーセナルでキャプテンも務めていた人材。引退後はマンチェスター・シティでアシスタントコーチを務め、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下、指導者としてのスキルを学んだ。
アーセナルは不調にあえぐウナイ・エメリを解任後、2019年途中からアルテタを監督に抜擢。就任初年度からFAカップを制し、土壇場でヨーロッパリーグの出場権も手に入れたものの、リーグ戦は立て直すことができず8位に終わった。
翌シーズンは開幕当初からアルテタ監督がチームをマネジメントしたものの、リーグ戦は2年連続となる8位に終わり、アーセナルは25年ぶりにヨーロッパカップ戦の出場権を逃してしまった。
それでもクラブはアルテタ監督を続投。大型補強を敢行すると、獲得した選手が次々に活躍。アーセン・ヴェンゲル氏退任以降で初となるチャンピオンズリーグ出場権獲得が目前までやってきている。
アルテタ監督がこの2年半で獲得したタイトルは、FAカップとコミュニティシールドの2つのみ。しかしチームは選手の血を入れ替え、ようやく高みを目指すための準備が整いつつある。
真価が問われるのは来シーズン以降となるはずだが、まずは残りのリーグ戦4試合に目を向けたいところ。特に4位争いのライバルであるトッテナムとの一戦は、CL出場権獲得を大きく左右する試合。ここでつまずかずに4位をキープできるかどうかが、今後のアーセナルを占うことになりそうだ。