ラツィオで輝いた“ブラジルの魔術師”はピッチを去る イタリアを沸かせた独特タッチを覚えているか

ラツィオで活躍したエルナネス photo/Getty Images

36歳で現役を退く

2010年以降、ラツィオはセリエAで常にトップ10入りを果たしている。今季も6位には入っており、ここ10年の強さは非常に安定している印象だ。

しかし、ラツィオは2007-08シーズンが12位、2008-09シーズンは10位、2009-10シーズンは12位と二桁順位に甘んじている時期が3年もあった。2008-09シーズンにはコッパ・イタリアを制したが、リーグ戦の方は納得できる順位ではなかったのだ。

その状況を変える1つのきっかけともなったのが、2010年のブラジル人MFエルナネス獲得だ。サンパウロからやってきたブラジル人らしいテクニシャン、エルナネスのことをセリエAのファンはよく覚えているだろう。

2013年のコンフェデレーションズ杯では日本代表戦にもセレソンの一員として出場していたが、エルナネスは加入初年度からチームトップとなるリーグ戦11ゴールを記録。チームを一気に5位へと押し上げた。

2012-13シーズンにも元ドイツ代表FWミロスラフ・クローゼの15得点に次ぐ11得点を挙げており、エルナネスは当時のラツィオで特別な輝きを放っていた。両足を巧みに使うことができ、ドリブルのリズムも南米らしい独特なものだった。爆発的なスピードがあったわけではないが、セリエAのDF陣もエルナネスの対応には手を焼いていた。

その後のエルナネスはインテル、ユヴェントスでプレイし、中国行きを挟んで古巣サンパウロに復帰。2021年はスポルチ・レシフェでプレイしていたが、今月2日に36歳で現役引退を表明。ピッチを退くことになった。

キャリアの中でリーグ戦二桁得点を記録したのはラツィオ時代のみとなっていて、エルナネスの全盛期はラツィオ時代と言って間違いないだろう。当時の輝きは今後も記憶されていくはずだ。

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