現在ブンデスリーガ2部で首位に立つシャルケではマンチェスター・シティからのレンタルで加わっている日本代表DF板倉滉の活躍が話題となっているが、それ以上に称賛すべきプレイヤーがいる。
何と言っても凄いのは、ブンデスリーガ2部にて昇格請負人のような存在になっている34歳のFWシモン・テロッデだ。
ブンデスリーガ2部では史上最多となる169ゴールを奪っている34歳のベテラン長身ストライカーは、かつて2016-17シーズンにシュツットガルトで25ゴールを挙げて昇格へ導き、2018-19シーズンにはケルンで29ゴールを挙げて昇格へ導いた実績があり、昨季ブンデスリーガ1部から降格してきたシャルケに今季より加わることになった。
求められているのは、もちろんシャルケを再び1部へ戻すことだ。シャルケにとって最大のキーマンだったのは間違いないが、ここまでテロッデは28試合の出場で27ゴールと期待通りの成績でクラブの要求に応えている。
この27ゴールは現在ブンデスリーガ2部では得点ランク首位となっており、2位のブレーメンFWマーヴィン・ドゥクシュとは7ゴールの差がついている。テロッデは2015-16、2016-17、2018-19シーズンと過去に3度ブンデスリーガ2部で得点王を獲得した実績を持っているが、残り2試合ということを考えれば今季も得点王を獲得する可能性が高い。34歳になっても2部の必殺仕事人に衰えは見られない。
今季は11月から1カ月間ほど筋肉系の故障で離脱している期間があったのだが、復帰した年明けからゴールラッシュがスタート。今も4月1日のディナモ・ドレスデン戦から5試合で8ゴール1アシストと大暴れしており、前節2-1で勝利したザントハウゼン戦もテロッデが終盤に2ゴールを決めてくれたおかげだ。
これだけの成績を残しながら、ブンデスリーガ1部では通算58試合で10ゴールしか挙げられていないところは残念だ。しかし2部で無双を続けるのも楽ではなく、テロッデはシャルケでのミッションも見事に完遂しようとしている。
まだ4位ハンブルガーSVとは5ポイントの差しかなく、シャルケも油断はできない。しかし昇格が決まったとなれば、おそらく最大の功労者は数字的にもテロッデとなるのだろう。