華やかな攻撃だけじゃないブラジル代表の強み ファビーニョら職人揃う堅実な守備陣を日本代表は崩せるか

強力な攻撃陣を支える守備陣が非常に豪華となっているブラジル代表 photo/Getty images

優秀な守備者を揃えている

6月6日に対戦が決まったブラジル代表対日本代表の親善試合。ワールドカップ・カタール大会前最大の強敵との対戦であり、収穫のあるゲームにしたい。

そんなサムライブルーと対戦するカナリア軍団だが、注目されるのは攻撃陣のタレントが多い。ネイマールを筆頭にヴィニシウス・ジュニオール、ハフィーニャ、ガブリエウ・ジェズスと生きのいい若手が育ってきており、ヴィニシウスに関しては今季得点力が開花している。ドリブルも合わさって非常に強力であり、対峙することになる酒井宏樹の仕事は多くなりそうだ。

華やかな攻撃陣も素晴らしいが、ブラジル代表に名を連ねる守備者はどれもワールドクラスの選手ばかりだ。

センターバックでいえばチアゴ・シウバ、マルキーニョス、エデル・ミリトンの名前が挙がる。シウバは37歳と大ベテランの領域に突入したが、判断力は衰えておらず、最後尾からチェルシーを支えている。配球面、リーダーシップも素晴らしいものを持っており、アントニオ・リュディガーの退団が濃厚なチェルシーだが、シウバがいれば最終ラインが崩壊することはまずなさそうだ。

ミリトンは今季評価を高めたレアル・マドリードのCBだ。昨季はセルヒオ・ラモス、ラファエル・ヴァランの陰に隠れてしまっていたが、その2人が去り、新顔のダビド・アラバと共に守備陣を支えている。前に出る判断力が経験値によって高められており、タックル成功数46回はチームで2番目の数字である。

中盤のフィルターとなる選手にはカゼミロとファビーニョがおり、トップクラスのアンカーを揃えている。2人に共通することだが、守備力とカバーリング力に長けており、特にカゼミロは不在となればレアルの守備が崩壊してしまうほどに存在感が大きい。CBの前のスペースをカバーすることが上手く、日本代表はまず彼の防波堤を突破しなければバイタルエリアで前を向けないだろう。

ファビーニョはカゼミロよりもボールを受けるポジショニングとそこからの配球力に長けている。プレス回避が上手く、リヴァプールの攻撃を支えている。もちろん、守備力も素晴らしく、潰し屋としての顔も持つ。タイプ上、彼ら2人が横に並ぶことはないが、ブラジル代表ほどアンカーの人材が揃う国はない。

守備的MFのポジション争いも熾烈だが、GKのポジション争いはより白熱したものとなる。アリソン・ベッカーとエデルソン・モラレスだ。

今最も勢いがあるとされるリヴァプールとマンチェスター・シティの守護神であり、両者ともにレベルが高い。アリソンの強みは安定したセービング力だ。どの能力も高水準だが、ビッグセーブをどの試合でも披露できるGKであり、頼りになる存在だ。英『90min』が独自に作成したプレミアリーグGKランキングではアリソンがトップであり、日本戦では彼が出てくることになるか。エデルソンはセービング力もあるが、ビルドアップでの貢献度はアリソンを上回る。相手のプレッシャーを苦にしない冷静さとハイプレスを無効化する正確なキックを持っており、シティの攻撃を支えている。

日本代表としては世界最高峰とされる攻撃をどう防ぐかが議題になることが多いが、勝つには得点を奪う必要がある。ブラジル戦ではカウンターからゴールを目指すことになりそうだが、ブラジルは特に守備的MF、センターバック、GKの人材が充実しており、ワールドカップで戦うことになるスペイン代表、ドイツ代表戦を前に日本の世界での位置を知る良い経験となりそうだ(データは『SofaScore』より)。

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