「今まで見たレッドシャツで最高」 クロップ・リヴァプールは“史上最強”のレッズか

リーグ戦でもCLでも強すぎるリヴァプール photo/Getty Images

攻守ともにまるで穴が見当たらない

リヴァプールが止まらない。27日にはチャンピオンズリーグ準決勝1stレグでビジャレアルと対戦したが、ビジャレアルは今大会でユヴェントスやバイエルンを撃破してきた不気味なチームだ。まさかの展開もあるかと思われたが、リヴァプールは何一つ波乱を起こすことなく2-0で先勝した。

もちろん2ndレグが残っているため、まだファイナル進出が決まったわけではない。しかし、ビジャレアルに逆転を許すビジョンを想像しづらいのは事実だ。

今季は4冠を狙えるとも言われているが、今のリヴァプールはクラブ史上最強時代を過ごしているのかもしれない。ビジャレアルを完封した守備は現世界最高のセンターバックの1人とされるフィルジル・ファン・ダイクを中心に安定感抜群で、前線は今冬に加わったルイス・ディアスのおかげで層がかなり厚くなった。攻守両面で穴がないチームと言っていい。
『BT Sport』にて解説を務めた元マンチェスター・ユナイテッドDFリオ・ファーディナンド氏も現チームを「今まで見てきたリヴァプールの中でベスト」と称賛し、クラブOBのマイケル・オーウェン氏もそれに賛同する。

「リヴァプールによる完全な支配だった。今まで見てきたレッドシャツで最高だ」

同じくクラブOBのピーター・クラウチ氏も「残念ながら70年代のリヴァプールは詳しくなく、今見ているリヴァプールが私の中で最高だ。特に今日の中盤、チアゴとファビーニョはアンビリーバブルだった。ヘンダーソンだってそうだ。素晴らしいパフォーマンスが多くあり、ビジャレアルがここから逆転するとは思えない」とリヴァプールを称える。

リヴァプールといえば、1970年代に有名な黄金期があった。国内リーグはもちろん、UEFA杯も次々制するなど、ケビン・キーガンやケニー・ダルグリッシュらの活躍で圧倒的な成績を残したのだ。

ただ、もう半世紀近くも前のことだ。今の若いサッカーファンは当時のリヴァプールがどれほど強かったかはあまり知らないはず。少なくとも21世紀に入って以降では最強と言っていいはずだ。

ファイナルへ進めばマンチェスター・シティかレアル・マドリードの勝者と激突することになり、両チームとも欧州を制するだけの強さは備えている。しかし、年明けからのリヴァプールのパフォーマンスから考えると、どちらが勝ち上がってきてもリヴァプールが優位と考える人も多いのではないか。クロップ率いるリヴァプールは着々と最強の称号を手にすべく歩みを進めている。

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