少し前までは最終ラインの絶対的存在だったはずが ラツィオでの立場危ういアチェルビの運命は

ここのところラツィオでの立場が怪しくなっているアチェルビ photo/Getty Images

近頃はパフォーマンスが低下

2018年夏にサッスオーロから加入し、以降は自身と入れ替わりでチームを去ったステファン・デ・フライの穴を埋める活躍を見せてきた。しかし、ラツィオのベテランDFは今季限りでクラブを去ることとなってしまうのだろうか。マウリツィオ・サッリ監督が指揮を執るチームにて、立場が怪しくなってきてしまったのはイタリア代表DFフランチェスコ・アチェルビ(34)だ。

加入初年度となった18-19シーズン以降、192cmの長身を活かした空中戦の強さや優れたカバーリング能力を武器としてチームの守備陣を牽引してきたアチェルビ。冷静な対応も魅力のひとつで、ラツィオが前半戦に好調だった19-20シーズンには開幕から出場した18試合で一度もドリブル突破を許さなかったという記録も残している(データサイト『Opta』より)。イタリア代表にもコンスタントに選出され、彼は30代を過ぎてから向かったラツィオでもう一花咲かせることに成功したと言っていい。

しかし、近頃のアチェルビは不安定な面を垣間見せることが増えてしまった印象だ。現地時間24日に行われたACミラン戦でも相手のプレスが少し掛かっただけでマイボールを手放すシーンが見られ、後半ATにはGKとの連携ミスと中途半端なクリアが災いして相手MFサンドロ・トナーリに決勝点を献上する原因に。この試合を含め、今季のアチェルビは判断の悪さを露呈する場面が増加しているのだ。
加えて、サポーターとの関係も悪化しているとされるアチェルビ。こういった状況を受けて、同選手には今季限りでラツィオを退団する可能性が浮上中。伊『calciomercato』によると、現在はインテルや古巣のミランが獲得に興味を示しているとのことだ。

少し前まではチームの最終ラインで絶対的な存在として認識されていたものの、現在のラツィオではその立場が危うくなってきたアチェルビ。はたして、このベテランDFは今季終了後にどのような決断を下すこととなるのか。今後の動向には注目したいところだ。

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