「ボールの来る場所が分かっている」と英紙が称賛 大逆転劇には必ずゴールを決めるベンゼマの凄さ

レアル・マドリードで大活躍中のカリム・ベンゼマ photo/Getty images

完成されたストライカーだ

リーガ・エスパニョーラ第32節セビージャ対レアル・マドリードの一戦が行われ、2-3でアウェイのレアルが逆転勝利を収めている。このゲームはセビージャがイヴァン・ラキティッチの直接フリーキックを含む2点を前半に決め、大きなリードを持ってハーフタイムを迎えている。しかし、レアルはロドリゴ、ナチョ・フェルナンデス、カリム・ベンゼマがそれぞれ後半にゴールを奪い、大逆転劇を成し遂げた。

今季はCLでのPSG戦でのように逆転で勝利する展開が多いように感じるレアルだが、どの試合でも得点者にベンゼマがいる。PSG戦は漫画のようなハットトリックであり、セビージャ戦でも92分という試合終了間際に決めている。

英『planet football』ではベンゼマの得点力を称賛しており、「彼は豊富な経験を持っているので、ボールが来る場所が分かっています」とゴールの秘密について語っている。半分冗談のようなこの指摘だが、今季のベンゼマのオフザボールの動きは“来る場所が分かっている”といってもおかしくないくらいには正確なポジション取りをしている。

もちろん、ボールを供給する味方の技術の高さもあるが、セビージャ戦で逆転の狼煙を上げることになったロドリゴのゴールシーンでもベンゼマに注目してもらいたい。ボックス内で完全にフリーになっており、ベンゼマにボールが渡っていれば確実にゴールは決まっていただろう。2点目のナチョのシーンでもそうだ、DFをボールウォッチャーにさせて自身はボックス内で必ずフリーになっている。ストライカーとして教科書に載せたいお手本のような動き出しである。

決定力の高さを称賛されるベンゼマだが、その能力を最大限に生かすオフザボールの動きはピカイチであり、同紙が主張するように今季のバロンドールはほぼベンゼマで決まりかも知れない。

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