“マフレズ封じ”を行った左サイドのスペシャリスト ククレジャは来夏一気にステップアップする?

ブライトン自体は0-3と敗れたが、対マフレズという点では圧勝だったマルク・ククレジャ photo/Getty images

シティ戦でのパフォーマンスは素晴らしかった

9日にアーセナルを、16日にトッテナムを破っているブライトン。BIG6相手に2連勝と好調をキープしており、21日にアウェイでマンチェスター・シティと対戦した。

この試合も基本陣形である[3-5-2]を採用しており、守備時はシティの選手にマンマークで対応している。前半はこの形が上手くハマり、無失点でハーフタイムを迎えた。相手に長くボールを持たれることになったが、決定的な形は作らせておらず、対BIG6での3連勝の可能性も見えたが、53分にケビン・デ・ブライネのドリブルを止められずに失点。その後も上手く相手の攻撃を防ぐが守り切れず、最終的は0-3での完敗となった。最後は総合力の差が出ることになったが、3バックの左で先発となったマルク・ククレジャのパフォーマンスは素晴らしかった。

バルセロナの下部組織で育ち、その後はスペインのクラブをローン移籍で渡り歩いていたククレジャ。昨季はヘタフェで久保建英と共演しており、今夏の移籍市場でブライトンにやってきた。左サイドのスペシャリストであり、3バックの一角、左ウイングバック、左サイドハーフと3つのポジションを高いレベルでプレイすることができる。

推進力のあるドリブルにパスセンスとボールを持った際に違いを見せられる選手として知られているが、守備も上手い選手だ。特に後ろを向いた相手への対応は上手く、前を向かせずにファウルなしでボールを奪うことができる。今日はプレミアでも屈指のドリブラーであるリヤド・マフレズとの対峙が多かったが、ドリブルで抜かれることなく、マフレズの良さを消していた。失点を許したため、完璧に封じたとはいえないが、6回のタックル成功に加え地上戦でのデュエルは10戦中7勝と圧巻の数字を記録している。

しかも、これで23歳というのだから驚きだ。昨季はリーガ・エスパニョーラの下位クラブ、今季もプレミアの中堅クラブでプレイであり、そこまで知名度はないのかも知れないが、試合ごとのパフォーマンスは安定しており、相手を苦しめている。実際にシティ戦ではマフレズを封じた。今夏の移籍市場でブライトンにやってきたばかりの選手だが、BIG6級へのクラブに移籍しても十分に通用する力をすでに兼ね備えている。英『football 365』によればチェルシーがマルコス・アロンソの代役としてククレジャを欲しがっていると報じており、一気にステップアップする可能性もある(データは『SofaScore』より)。

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