その貢献度はデ・ブライネよりも上? 4連戦ですべてスタメンだったベルナルド・シウバ獅子奮迅の活躍

連戦でも疲れを感じさせない力強いパフォーマンスを披露している photo/Getty images

素晴らしい働きだ

CLラウンド8の2ndレグからあまり日が経っていない状態で行われたFAカップ準決勝マンチェスター・シティ対リヴァプールの一戦は2-3でリヴァプールが勝利を収めた。この白星でリヴァプールが4冠の可能性を継続させており、今後のリーグ戦やCLに期待が持てることになった。

敗れたシティは大幅にターンオーバーを敷いてきた。守護神はエデルソン・モラレスではなくザック・ステッフェンに、左サイドバックには今季出番の少ないオレクサンドル・ジンチェンコ、アンカーにはフェルナンジーニョらが並ぶ布陣となっている。ここまでメンバーが変わると攻守でちぐはぐさが出てしまうが、予想通りだった。リヴァプールの激しいプレッシングを真正面で受けてしまい、ビルドアップが機能せず、前半だけで3失点することに。全体的に運動量が少なく、難しいゲームだったが、その中でもピッチを駆け回り奮闘する選手がいた。ベルナルド・シウバである。

シウバはリヴァプールとアトレティコ・マドリードとの4連戦では全試合にスタメン出場しており、このFAカップでもインサイドハーフとして出場している。14日のアトレティコ戦でもピッチに立っており体は重いはずだが、誰よりもプレッシングを怠らず2回のタックルと2回のインターセプトを成功させている。ビルドアップではアンカーのフェルナンジーニョではなく、シウバが最終ラインに吸収され組み立てを活性化させており、攻守に欠かせない選手になっている。

そしてなんといっても素晴らしいのが、終盤でのゴールだ。フィル・フォーデンのスルーパスに抜け出したリヤド・マフレズが右サイドを突破し、アリソン・ベッカーの股抜きを狙ったパスにシウバが反応してゴールネットを揺らしている。フォーデンのパスとマフレズの技術の高さも素晴らしいが、苦しいはずの終盤にゴール前まで走れるメンタル・フィジカル両面の強さが出ており、終盤に同点の可能性を引き寄せている。

リヴァプール、アトレティコとの4連戦では1勝2分1敗に終わったシティ。シウバはそのすべての試合にスタメンで出場して攻守に貢献しており、彼の重要性がより高まる試合となったことは間違いない(データは『SofaScore』より。

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