まさかのCLベスト8で伏兵に敗北 迫る世代交代、完成しない守備陣……バイエルンはどうなる

ビジャレアルに敗れたバイエルン photo/Getty Images

優勝候補の一角ながらビジャレアルに敗北

優勝候補の一角と目されながら、チャンピオンズリーグ準々決勝でビジャレアルに敗れてしまったバイエルン。ビジャレアルの方は優勝候補に挙げられるクラブではなかったため、ここでバイエルンが躓いたことに驚いた人も多いだろう。

気になるのは今後のバイエルンだ。守備陣では昨夏にもダビド・アラバ、ジェローム・ボアテングの2人が去り、来季からはニクラス・ズーレもライバルのドルトムントに向かう。今のチームにもダヨ・ウパメカノ、リュカ・エルナンデス、バンジャマン・パヴァールら実力あるDFはいるが、やや不安は残る。ウパメカノもまだ完成されたとは言えず、来季へセンターバックの補強は欠かせない。

加えて前線ではFWロベルト・レヴァンドフスキの去就がどうなるかはっきりしない。鉄人プレイヤーとして有名ではあるが、レヴァンドフスキも33歳だ。32歳のトーマス・ミュラーも含め、バイエルンの前線もそう遠くないうちに世代交代の時を迎えることになる。
独『Sport Bild』はすでにバイエルンがレヴァンドフスキの後釜候補としてレヴァークーゼンのパトリック・シック、シュツットガルトのサーシャ・カライジッチ、さらにはザルツブルクでプレイする18歳のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコまでリストアップしていると取り上げている。

とはいえ、レヴァンドフスキの穴を埋められるストライカーが簡単に見つかるはずはない。チャンスメイク能力にも優れ、ポジショニングが上手いミュラーも同じだ。この世代交代にバイエルンは苦労することになるだろう。

またFWセルジュ・ニャブリ、GKマヌエル・ノイアー、ミュラー、レヴァンドフスキは2023年夏で契約が切れることになっており、これが更新されるかどうか注目されている。選手が求めるサラリーをクラブ側が用意できるかもポイントで、英『The Guardian』はセンターバックの補強も含めると資金が不足する可能性があると見ている。

攻守両面で課題は残るが、来季へ向けてバイエルンは夏にどう動くのか。国内では十分にトップを争っていけるだろうが、欧州制覇を目指すには戦力が不十分だ。

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