冨安に続いてティアニー、トーマスまで離脱 4位陥落アーセナルをアルテタはどう立て直す?

ミケル・アルテタ監督はこの窮地をどう切り抜ける photo/Getty images

次節はホームでブライトンと対戦する

一時は6戦無敗と好調だったアーセナルだが、直近3試合で1勝2敗と勝てていない。その中でも1敗はリヴァプールであり、両チームの差を考えれば仕方ないと考えられるが、0-3と敗れたクリスタル・パレス戦は反省が必要である。順位もトッテナムが4位に浮上しており、5位に落ちてしまった。

そんなアーセナルに追い打ちをかけるように主力にけが人が続出している。まずはDFキーラン・ティアニーだ。アーセナルの公式サイトの発表によれば、3月31日のトレーニングの後に違和感があったことで検査をした結果、左ひざが損傷していることが分かった。医療チームは話し合いにより、手術をするという決断に。そのため、残りの全試合が欠場になるという。トーマス・パルティはパレス戦に出場していたが、太ももを負傷したようだ。ティアニーほどの大けがではないが、週明けに今後について発表を行うという。冨安健洋も長い間負傷しているが回復傾向に向かっており、16日のサウサンプトン戦後のトレーニングに合流できることを期待しているとの発表があった。

トーマスに関しては分からないが、次節ブライトン戦、その次のサウサンプトンはスタメンであるティアニーと冨安を欠いて戦うことになる。幸い、両クラブともに上位を争うチームではないが、曲者であることは間違いない。

問題は左SBだ。冨安の復帰も期待したいが、セドリック・ソアレスで何とかなっている。左SBの控えとしてはヌーノ・タヴァレスがいるのだが、いかんせん攻守に安定感がなく、パレス戦では前半45分のみのプレイとなり、その後は中盤のグラニト・ジャカが左SBに入っている。今後もこの形になると予想されるが、トーマスが離脱となれば中盤からジャカをコンバートするのは難しく、タヴァレスに賭けるしかない。だが、ミケル・アルテタ監督からの信頼は見る限りでは低く、次節ブライトン戦での先発に注目だ。

パレス戦で収穫があったとすれば、アルベール・サンビ・ロコンガのパフォーマンスか。終盤の投入と16分ほどのプレイだったが、トーマスの代わりに中盤の底に入り、特にパスで攻撃を活性化させていた。トーマスほどの安心感はなかったが、スタートから見たいと思わせてくれたことは間違いない。

プレミアリーグ第31節の結果を受けて英『Daily Mail』では、4位争いはトッテナムがリードしたと報じている。スパーズは同節でニューカッスルと対戦し、5-1と快勝を収めた。以前はアーセナルが上向き、スパーズが下向きのような構図でプレミアリーグが進んでいたが、けが人も具合もあってスモールスカッドのアーセナルは苦しい。反対にスパーズは新加入と既存戦力が上手くマッチしており、直近3試合で3連勝と絶好調である。

アルテタ監督としてはここが腕の見せ所だ。けが人続出とはいえ、主力が欠けた左SBにはタヴァレスが、アンカーにはサンビ・ロコンガがいる。経験の乏しい若手だが、アルテタがここで彼らを開花させれば大方の問題は片付くことになる。

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