ようやくドルトムント脱出の目処が? 燻る“元・正守護神”にMLS行きの可能性

MLS行きの可能性が浮上しているビュルキ photo/Getty Images

今季はまだ出場ゼロ

2020-21シーズン前半戦まで、彼はチームに所属するどのGKよりも序列が上だった。しかし、それから1年が経過した今、ドルトムントで苦しい時間を過ごしている守護神がいる。元スイス代表GKロマン・ビュルキ(31)だ。

2015年夏にフライブルクから加入して以降、昨季までドルトムントで公式戦232試合に出場していたビュルキ。以前からビルドアップ能力をはじめとしたプレイの精度に物足りなさを感じさせてこそいたものの、2015-16シーズンから同選手は長きにわたってドルトムントの最後方を精力的に支えていた。

ところが、昨季途中に肩の怪我で戦線を離脱すると、ビュルキを取り巻く環境は一変。かねてより定位置争いを演じていたマルヴィン・ヒッツに正守護神の座を奪われ、今季はさらにシュツットガルトからグレゴール・コベルも加入。一気にビュルキの序列は低下することとなってしまった。その影響もあり、21-22シーズンはここまでベンチ入りすらゼロ。1年前までレギュラーGKだった男は一転して厳しい状況に直面することとなっている。

そんななか、ビュルキは近い将来のアメリカ行きが濃厚となってきた。独『Spox』によると、現在の同選手には2023年シーズンからMLSに参加予定のセントルイス・シティが獲得に関心を寄せているという。まだ正式に合意はなされていないものの、近日中に話がまとまる可能性は高いようだ。今冬にはバイエルン・ミュンヘン、アストン・ヴィラ、ガラタサライ、バレンシアなどといったクラブも興味を持っていたとされるビュルキだが、ようやくドルトムント脱出の目処はつきそうだ。

ドイツで出場機会に恵まれない元・正守護神。昨年11月に31歳を迎えたビュルキだが、はたして彼の未来はいかに。

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