セリエAで成長する男に2人の万能FWの名前も イングランド代表でケインの座を脅かすストライカーは現れるのか

カルヴァート・ルーウィンが序列を落としており、エイブラハムやトニーが代表に食い込んでくるか photo/Getty images

優秀な人材がそろっている

プレミアリーグが力をつけていることもあり、年々選手層が厚くなっているイングランド代表。特に右サイドバックにはマンチェスター・シティのカイル・ウォーカー、リヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルド、チェルシーのリース・ジェイムズがおり、すでに白熱したポジション争いが行われている。どの選手もワールドクラスであり、ガレス・サウスゲイト監督としては嬉しい悩みだろう。

右SB以外にも競争力が高いといえばセンターフォワードだ。ファーストチョイスはトッテナムのハリー・ケインで決まりだが、2番手のFWは常に序列が入れ替わっている。以前までであればエヴァートンのドミニク・カルバート・ルーウィンだったが、今季は怪我の影響からここまで9試合で3ゴールしか奪えていない。復帰後は6試合でノーゴールであり、試合勘をなくしてしまっている。3月末に親善試合が予定されており、このままでは招集は見込めないだろう。

であれば、ローマで活躍しているタミー・エイブラハムが2番手となるだろう。実際にカルバート・ルーウィンが不在の間は彼とリーズのパトリック・バンフォードが呼ばれている。エイブラハムは今季ローマで13ゴールを挙げており、実力は本物だ。ケイン同様に190cmと高さがあり、チームと得点源としてローマをけん引している。

プレミアでいえばブレントフォードのイヴァン・トニーが9ゴールとケインに届く数字を見せている。3-1で勝利したノリッジ戦では9戦連続勝利なしをストップさせており、苦しい時期が続いたが、その中でもトニーは得点を量産している。決定力もさることながら、ポストプレイや裏への抜け出し、絶妙なスルーパスを供給するなど万能性のある選手であり、同じくオールラウンダーなケインと似たタイプのストライカーだ。

そんなトニーとライバルになるのがアストン・ヴィラのオリー・ワトキンスだ。ブレントフォード出身の点取り屋であり、昨季はプレミア初挑戦ながら14ゴールを奪った。今季も7ゴールと得点源としてスティーブン・ジェラードが就任したヴィラを支えている。彼もトニーに負けない万能FWであり、ポストプレイ、スペース作り、献身的な守備と攻守に輝くことが可能だ。

ケインを脅かすとまではいかないが、優秀なストライカーを複数人保有するイングランド代表。特にトニーはチャンピオンシップ時代に1シーズンで33ゴール奪った男であり、プレミアの強度に慣れれば得点量産も考えられる。

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