ユナイテッドOBが激怒するマンチェスターダービーでの出来 赤い悪魔の守備はなぜ後半から崩壊したのか

ラングニックは後半の崩壊を止められなかった photo/Getty images

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前半はギリギリのところで保っていた

今季2度目の開催となったマンチェスター・ユナイテッド対マンチェスター・シティのマンチェスターダービー。結果は1-4でシティが勝利しており、下馬評通りの結果となった。白星を挙げたシティは勝ち点3を獲得し、2位リヴァプールとの差を再び広げている。反対にユナイテッドはこの敗戦で5位に後退。ここからCL出場権を獲得することのできる4位以内でのフィニッシュを目指すことになるが、ここからトッテナム、リヴァプール、レスター、アーセナルとの対戦が控えており、苦戦を強いられることになる。

最大のライバル相手に完敗と悔しい結果に終わった赤い悪魔だが、クラブOBたちはこの結果に大激怒している。

英『talk SPORT』ではガリー・ネヴィル氏が「スピリットレス。気持ちのこもっていないパフォーマンスだ」と後半の出来を酷評している。同じくOBのロイ・キーン氏も「タオルを投げ込んだ」と白旗宣言したとも捉えられる後半のパフォーマンスを強く批判している。

後半の内容に激怒している2人のOBたちだが、確かに前半と後半では出来に大きな差があった。前半はブルーノ・フェルナンデスとポール・ポグバが2トップとなってシティのCBにプレスを行い、それに呼応する形でジェイドン・サンチョ、アンソニー・エランガがサイドで高い位置から同じようにプレッシングを仕掛けている。こうすることである程度は相手のビルドアップに制限をかけることに成功しており、サイドからの攻撃に耐えてB・フェルナンデスやポグバが前線で起点となり、カウンター攻撃を行えていた。

しかし、精力的なプレッシングを見せていたポグバとエランガが下がることになると、前半にできていた前線での守備陣形が崩れ、中央から崩されることが多くなっていた。交代で入ったジェシー・リンガードの位置が低すぎたのだ。彼としては押し上げられない最終ラインや中盤を考えての位置設定だといえるが、悪手だったようだ。こうなればシティとしてはリラックスしてビルドアップができ、3点目、4点目と追加点を挙げている。最前線のB・フェルナンデスも味方にもっと高い位置から守備をしろとジェスチャーでコミュニケーションを取ろうとしていたが、終盤まで改善することはなかった

前半は悪くない出来を見せるも、時間が経つにつれパフォーマンスを継続できなくなったユナイテッド。これで今季の対シティはシーズンダブルを食らうことになっており、ここからの逆転劇に期待したい。

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