ナポリ戦へと臨むミランに一抹の不安 首位攻防の大一番では攻守の重要人物不在か

いまだにアキレス腱の状態が芳しくないとされるイブラヒモビッチ photo/Getty Images

代役候補も信頼のおける選手たちではあるが

現地時間6日、イタリア・セリエAでは今後の優勝争いを左右する重要な一戦が行われる。現時点で暫定首位に立つナポリと、2位・ACミランがスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで相見えるビッグマッチだ。両者にとって大きな意味を持つゲームであることは間違いなく、ここで勝利したチームは一気にスクデットを手繰り寄せることとなるだろう。

しかし、そんなビッグマッチにミランは万全の状態で臨むことができないのか。伊『Gazzetta dello Sport』によると、同クラブは最前線と最終ラインにおける重要人物を欠いた状態でこのゲームを戦うことが濃厚になっているという。

その重要人物とは、FWズラタン・イブラヒモビッチとDFアレッシオ・ロマニョーリの2名だ。このナポリ戦でベンチメンバーに復帰するとも伝えられていた前者はアキレス腱、そして後者は現地時間1日に行われたコッパ・イタリアのインテル戦で痛めた左足内転筋の状態がそれぞれ思わしくないと同メディアは伝えている。ナポリ戦以降の戦いも考慮すると、ここで2人に無理はさせられないとミランは考えているようだ。となれば、ミランはナポリ戦にどのようなメンバーで臨むこととなるのか。
無難な選択肢を取るとなれば、イブラヒモビッチの代わりはこれまでのようにオリヴィエ・ジルー、ロマニョーリの代わりはインテル戦で彼の代わりに投入されたピエール・カルルの起用が濃厚だろう。とはいえ、首位攻防の天王山で彼らの代わりとなる選択肢がないのはミランにとって少し苦しい。両者ともに信頼のおける選手ではあるのだが、起用がハマらなかった際のリスクがある事実は変わらない。劣勢を強いられた際には、交代カードの選択肢が少ないなかでステファノ・ピオリ監督がどれほどその状況を打開できるか。これはひとつポイントとなってきそうだ。

絶望的な状況とまではいかないものの、ナポリ戦に向けてやや不安要素を抱えるミラン。はたして、21-22シーズンのスクデットを占う一戦でロッソネリはどのようなサッカーを見せてくるのだろうか。

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