ビエルサの後任決定は日本代表FWの去就に影響する? 南野拓実の「最高」を知る男が英国にやってきた

今季もリヴァプールで出番を得られていない南野拓実 photo/Getty images

南野としてもチャンスか

19-20シーズンにイングランドの実質2部であるチャンピオンシップを優勝し、03-04シーズン以来となるプレミアリーグ復帰を昨季果たしたリーズ・ユナイテッド。名将マルセロ・ビエルサが率いるチームはイングランドのトップカテゴリーでもひるむことなく戦い、初年度ながらプレミアで9位という好成績を収めた。

しかし、今季はカルヴィン・フィリップスやパトリック・バンフォードのような躍進を支えた主力が相次いで怪我をしてしまい、26試合を消化して16位と大苦戦を強いられている。そこでクラブは躍進の立役者であるビエルサを解任。元ライプツィヒのジェシー・マーシュを招聘した。

プレミアでは珍しいアメリカ人指揮官であるマーシュはこれまでニューヨーク・レッドブルズやレッドブル・ザルツブルク、RBライプツィヒといった複数のクラブでの監督経験を積んでいる。ライプツィヒでは成績不振での解任だが、レッドブル・ザルツブルクでは国内リーグの2連覇を経験。若手の育成に長けており、アーリング・ハーランドやドミニク・ショボスライ、南野拓実の指導を行っている。

そんな日本代表FWとマーシュがリーズで再会するのではとの報道が出てきた。英『HITC』ではリーズはマーシュが就任する前から南野を追っており、マーシュが来たことでさらにその波が強くなると予想している。また、今季はプレイタイムを得られていない南野だが、マーシュが監督だったレッドブル・ザルツブルクでは22試合で9ゴール11アシストを記録する活躍ぶりであり、マーシュは南野のピークを知っている。

マーシュの戦術はレッドブル系列が好むハイプレスからのカウンターであり、今のリーズにぴったりだ。南野もレッドブル育ちであり、プレッシングに関してはリヴァプールでさらに成長を遂げている。日本代表では彼のネガティブトランジションが目立っており、戦術的な問題はないだろう。

ライプツィヒでは[3-4-2-1]や[4-2-3-1]を採用しており、リヴァプールよりも前線で攻撃に絡むことのできるポジションがあり、南野とは相性がいい。問題はライバルの多さであり、ハフィーニャ、ロドリゴ、ジャック・ハリソン、ジョー・ゲルハルトと実力者が並ぶ。リヴァプールでもそうだが、彼らからポジションを奪う必要がある。

リヴァプールに所属するも、リーグ戦でのプレイタイムは89分と1試合にも満たない南野。27歳と若いわけでもなく、出場機会を求め移籍する選択肢も悪くなさそうだ。

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