開幕からの2戦で早くも存在感を示す 今季のF・マリノスを象徴するブラジル・カルテット

今季も頼れるマルコス・ジュニオール photo/Getty images

頼もしい存在だ

2022年シーズンは開幕前から評価の高かった横浜F・マリノスだが、その評価は本物だったようだ。開幕戦こそセレッソ大阪に引き分けるも、自慢の攻撃力を武器に相手を押し込んでいた。続く2戦目も相手は昨季のリーグ王者・川崎フロンターレだったが、攻勢を仕掛け後半に4ゴールを奪い、4-2と快勝を収めた。

そんなF・マリノスの武器は前線の強力なタレント陣だ。昨季からチームに加わっているエウベルはサイドからの攻撃を得意としており、ドリブルで運んでからの高精度クロスは彼の武器だ。決定力不足が昨季は見られたが、直近の川崎戦では2ゴール1アシストを記録。高い得点力を見せつけ、得意のクロスから仲川輝人のゴールをお膳立てしている。

F・マリノスでブラジル人のアタッカーといわれれば、マルコス・ジュニオールの名前もあがる。今季でF・マリノス4季目と長く、チームの攻撃を操っている。ドリブル、パス、シュートと三拍子揃ったプレイヤーであり、リーグ屈指のアタッカーだ。守備でも積極的な姿勢を見せており、頼りになるナンバー10だ。

新加入のアンデルソン・ロペスも既存選手に負けない活躍を見せている。Jリーグでの経験があるということもありすでにチームに馴染んでおり、セレッソ大阪戦では1ゴール1アシストの大暴れだった。F・マリノスに対し守備的な陣形を組むチームも少なくないが、今季はロペスの高さが一つの武器になる。

開幕のスタートダッシュは上手くいかなかったが、レオ・セアラは昨季オナイウ阿道の抜けた穴を埋めて見せた。今季は精彩を欠く場面が散見されてしまっているが、3点目のエウベルのミドルシュートの起点となったのはレオの右サイドの突破であり、不調でも得点に貢献している。

4選手共に絶好調とはいかないが、開幕からの2戦で存在感を発揮したブラジル・カルテット。攻守ともに頼れる存在であり、今季は彼らが中心となってF・マリノスを支えてくる存在になりそうだ。

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