デンマークで復活なるか
今年1月に30歳を迎えた“ガラスの天才”は、北欧の地で再びそのキャリアに火をつけることができるのか。かつてアーセナルで輝いていたレフティーは、デンマークで再スタートを図ることとなった。
そのレフティーとは、元イングランド代表MFジャック・ウィルシャーだ。昨夏ボーンマスを退団して以降はフリーの状態となり、古巣のアーセナルでトレーニングを続ける日々が続いていた同選手。度重なる怪我に苦しみながらも現役を続けてきたテクニシャンだが、このままサッカーから姿を消してしまうのか。一時はそんな思いが頭をよぎったファンも少なくはなかったことだろう。
しかし、そんなウィルシャーは約7カ月のフリー期間を経て、ようやく新天地へと赴くこととなった。現地時間20日、このレフティーの獲得を発表したのはデンマーク1部のオーフスGFだ。今季はここまで第18節までを終えてデンマーク・スーペルリーガで全12クラブ中7位につけている同クラブ。決して強豪というわけではないものの、ひとまず新天地が見つかったのはウィルシャーにとってこの上なく嬉しいことと言えるだろう。
「アーセナルでトレーニングを始めてからというもの、2022年と新しいクラブへと向かう準備ができているという事実を隠したことはなかった。そして今、僕にとって楽しみな挑戦が始まる。難しい時期の後、どこかのタイミングでキャリアの再スタートを切る必要があったが、AGFがそのチャンスを僕にくれたんだ。とても感謝しているし、その期待に応えられるように全力を尽くしたいと思う」(クラブ公式サイトより)
そして、ウィルシャー自身も新天地における意気込みは十分。デンマークで新たなスタートを切ることについて、同選手はこのように語っている。背番号も「10」に決まり、ここからの復活劇開始は多くの人が期待しているはずだ。
これまでのキャリアでは度重なる怪我に悩まされ、“ガラスの天才”と呼称されることも多かったウィルシャー。しかし、このレフティーは30歳から再びキャリアに火をつけることができるか。背水の陣で臨むデンマークリーグ挑戦。ここからウィルシャーの物語は再び動き始める。