前線を追い越す動きで決勝点をアシスト チョウ・キジェスタイルを体現する京都のアンカー・川崎颯太

京都の中盤を支える川崎(写真は昨季) photo/Getty Images

昨季J2で41試合に出場した20歳

J1開幕戦で浦和レッズに大きな1勝を挙げた京都サンガFC。チームを中盤から支える川崎颯太の成長が、チームの飛躍の鍵を握るかもしれない。

浦和戦でもアンカーでスタメン出場を果たした川崎は、中盤からアグレッシブな守備で浦和攻撃陣を封じる。彼の積極的なプレッシングが中盤の強度を高め、敵を中央に侵入させない。結果的に浦和はサイド攻撃を強いられ、守備的な4バックで構成させた最終ラインを打ち破ることができなかった。

さらに川崎は1アシストでチームの勝利に貢献した。アンカーながら積極的な攻撃参加で左サイドを突破すると、フリーで待っていたピーター・ウタカにラストパスを出す。昨季はJ2で41試合2アシストだった男が、今季は早くもアシストを記録し、彼の3列目からの飛び出しも京都の新たな武器となる。

昨季から京都に就任したチョウ・キジェ監督のスタイルはJ1の舞台でも遺憾なく発揮されることだろう。前線の選手を追い越して1アシストを決めたプレイについて川崎は試合後「ボランチだからといって後ろでサポートするだけでなくて、前の選手を追い越して行くことをチョウ監督から求められていた」と振り返った。後方の選手も積極的に前線へ上がるアグレッシブなプレイは同指揮官の代名詞とも言える。浦和相手にも主導権を握って試合を制した京都は、今季のJ1で台風の目となり得る存在だ。その中で川崎は中盤の要としてチームをけん引していく。

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