スペシャル・ワン招聘でも“7位”と変わらぬ現実 ローマは現有戦力で頂点狙えない

ローマを指揮するモウリーニョ photo/Getty Images

あまり良い1年目とはなっていない

ジョゼ・モウリーニョ招聘で特別な結果を得られるかもしれない。そう期待していたローマサポーターもいただろう。

しかし、結果は昨季までとあまり変わらない。何より問題視されているのは、上位勢に勝てないことだ。昨季もトップ4に入っていたユヴェントス、アタランタ、ミラン、インテルとの対戦成績が悪く、この4チームとのゲームで勝ち点4しか拾えていない。

今季も同じく現トップ4のインテル、ナポリ、ミラン、ユヴェントス相手に勝てていない。ユヴェントスとミランにはすでに2敗喫しており、インテルにも1度負けている。ナポリと1度スコアレスドローで終えているだけとなっているため、トップ4相手には1ポイントしか奪えていないことになる。これで上位を狙うのは無理があるというものだ。
今季は開幕前にチェルシーからFWタミー・エイブラハムは加えたが、エディン・ジェコが退団している。ジェノアからはウズベキスタン代表FWエルドル・ショムロドフも獲得しているものの、それでも攻撃力が昨季から大きくアップしたとは言えない。

今冬にはユヴェントスがFWドゥシャン・ヴラホビッチ、MFデニス・ザカリアを獲得するなど高額資金を投じており、ローマが現戦力でトップ4入りを狙っていくのは厳しいのだろう。昨季は7位フィニッシュだったが、今季も7位のままだ。

ミランが復活してきたことに加え、アタランタもジャン・ピエロ・ガスペリーニの下で安定して上位を狙えるチームを作ってきている。ローマにとってはライバルが増えた形となり、今はトップ4入りすら見えてこない。

やはり補強に資金を投じていくしかないのか。名将と呼ばれてきたモウリーニョでも打てる手は少ないだろう。

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