サイドにもアウベス、中央にもアウベスがいる 退場処分も偽SBの理想形を体現した38歳

退場にならなければアウベスがマンオブザマッチだっただろう photo/Getty Images

さすがのパフォーマンスだった

リーガ・エスパニョーラ第23節の目玉となったバルセロナ対アトレティコ・マドリードの一戦は4-2でホームチームが勝利し、幕を閉じた。

バルセロナとしては嬉しい勝ち点3獲得となったわけだが、この日の主役は38歳のダニエウ・アウベスだろう。

2008年からの8年間をバルセロナで過ごし、今冬の移籍市場で2016年以来の復帰を果たしたアウベス。38歳と大ベテランとなって帰ってきたアウベスだが、シャビ・エルナンデス新監督が頭を悩ませていた右サイドバックの問題をすぐに解決して見せた。

アウベスの武器は高いボールコントロール技術とサッカーIQの高さだ。特にポジショニングが素晴らしく、SBながら中盤にも顔を出す偽SBを完璧にこなしている。本来の位置である右サイド、そしてポジション移動させて中央でビルドアップを活性化させており、バルセロナの攻撃を組み立てている。中央ではアンカーのセルヒオ・ブスケッツと並んでダブルボランチのような配置になっており、展開力もブスケッツに似たものをもっているため、中盤にブスケッツが2人いるくらいにビルドアップがスムーズになるといえばアウベスの働きの重要度がより伝わるか。

さらにアトレティコ戦ではゴールという目に見える形で勝利に貢献している。クロス攻撃からのこぼれ球とはいえ、ボックス内から正確なシュートを叩き込んでおり、年齢を感じさせないハイパフォーマンスを披露している。

しかし、悪目立ちもしてしまった。4-1と大きくリードしていた場面でヤニック・カラスコと衝突し、その際に足が相手のふくらはぎを踏みつけるような形になってしまった。わざと踏みつけるような悪意は感じられなかったが、レッドカードを提示され退場処分となった。

非常に残念だが、このゲームでのアウベスのパフォーマンスはレッドカードの一点を除いてすべてが素晴らしかった。ビルドアップではどの場面でも彼が大きく関わっており、後方と前線のリンクマンとして活躍している。

38歳となってもバルセロナから必要とされるアウベス。しかし、年齢を考えれば休息は必要であり、ELではメンバー外となっている。シャビは彼と同じタスクを任せられる選手を生み出すのか、また別の戦い方を探すのかは現時点で不明だが、リーグ戦であればアウベスを起用でき、右サイドの心配は当分要らなくなりそうだ。

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