移籍市場で動かなかったアーセナルは正解? 英紙が主張するメリットと失敗に終わった際のデメリット

今冬での即戦力の補強はなかったアーセナル photo/Getty Images

未来への投資に終わったアーセナル

冬の移籍市場が終了し、最終日であった31日には多くの移籍が発表されている。プレミアリーグではトッテナムがユヴェントスからデヤン・クルゼフスキとロドリゴ・ベンタンクールの2枚取りを成功させており、充実した移籍市場になったといえる。

アーセナルもスパーズ同様に最終日まで移籍は成立せず、それでもスパーズのように最終日に何か発表があるかと思われたが、コロラド・ラピッズからDFオーストン・トラスティをレンタル前提で獲得したのみに終わった。カラム・チェンバーズやパブロ・マリのような余剰戦力放出を実行した冬となっている。

獲得の必要のあった中盤とストライカーを補強せず、1月を終了したアーセナルだが、英『FourFourTwo』では悪くない選択肢だとしている。

英紙では21-22シーズンの残り試合数が17ゲームであること、最終日に起こりがちなパニックバイを防げたことを悪くない理由に挙げている。

確かにアーセナルは既に国内のカップ戦に敗れており、CLやELのようなコンペティションはない。そのため、ビッグクラブが悩まされがちな過密日程になることもなく、残りのゲームを戦うことができる。

パニックバイは最も防ぎたい出来事の一つだ。貴重な資金を起用しない選手に充てるのは非常に勿体なく、今冬に放出された選手の道を同じようにたどることになる。さらに英紙では過去にアーセナルが当時モナコに所属していたトマ・レマルに9000万ポンドのオファーを送っていた過去を例に挙げている。現在はアトレティコ・マドリードで出場機会を得ているが、モナコで同じ時期に活躍したベルナルド・シウバやキリアン・ムバッペらと比較すれば大人しい活躍だ。そういったパニックバイ未遂がなかっただけでも今冬の動きは正解だといえるか。

層の薄い中で補強ゼロは選手獲得を必要と考えているアーセナルファンから批判されると予想できるが、結局はプレミア4位以内でフィニッシュし、CL権を獲得できればこの出来事は丸く収まることになる。そのために説得力のあるパフォーマンスに期待したい。

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