守備時の貢献度は韋駄天FW前田に軍配 サウジアラビア戦CFの座は誰のもの?

自慢の快速が光った中国戦の前田 photo/Getty Images

森保監督はどちらをチョイスするか

昨年の9月から開催されているワールドカップ・カタール大会に向けたアジア最終予選。日本代表はここまで7試合を消化し、5勝2敗と好調をキープしている。初戦オマーン戦からの陣容も変わっており、チーム内での競争も見られる。特に2-0で勝利した中国戦では大迫勇也に代わる存在として前田大然が台頭している。

今冬の移籍市場で自身2度目となる海外挑戦を決断した前田。恩師が率いるセルティックへの移籍は今のところ成功であり、既にデビューを済ませ、そこで初ゴールも決めて見せた。

そんな前田は後半、大迫との交代でセンターフォワードの位置に入ると、自身のスピードを生かして積極的に相手ディフェンスの裏を狙っていた。大迫はどちらかというと足元で受けるスタイルであり、反対のプレイスタイルを持つ前田が入ったことでアタッキングサードでの深さが取れており、バイタルエリアでプレイしやすくなっている。まさに流れを変えた投入であり、今後も大迫から前田への交代策は頻繁に見られることになるだろう。

大迫との大きな差別化点は守備時のスプリント力にあった。後半の限定された時間というのもあったかも知れないが、何度も相手のボールホルダーにプレッシングを行っており、中国のビルドアップを乱している。後方では板倉滉や酒井宏樹のような空中戦に長けた選手がセカンドボールを回収しており、こういった前田のスピードを生かす使い方も悪くない。

だが、相手のゴールを脅かしたわけではなく、前田が大迫の後釜と呼ぶのは難しいかも知れない。それでも、残したインパクトは大きく、サウジアラビア戦でも起用されることになるか。

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