セレソン入りのチャンスあり? “リーグ・アン最高級レフトバック”となったカイオ・エンリケ

モナコで成長するエンリケ photo/Getty Images

モナコでのパフォーマンスに高い評価

以前のブラジル代表では超攻撃的なマルセロが左サイドバックを務めてきたが、今はユヴェントスのアレックス・サンドロやアトレティコ・マドリードのレナン・ロディなど、攻撃面で大きな違いを生み出すタイプのレフトバックは減っている。

そんな今ならチャンスがあるだろうか。フランスのリーグ・アンでトップレベルの左サイドバックになったと評価されるのがモナコの24歳DFカイオ・エンリケだ。

今季はリーグ戦で6アシスト、全コンペティション合わせると9アシストを記録しており、エンリケはモナコで良い時間を過ごしている。
とはいえ、ここまで順風満帆なキャリアだったわけではない。2016年にブラジルのサントスからスペインのアトレティコ・マドリードに加わったものの、トップチームでは出番を得られず。ブラジルのパラナ、フルミネンセ、グレミオとレンタル移籍を続け、結局アトレティコのトップチームでは出番がないまま2020年にモナコと契約を結んだ。

その才能がフランスの地で花開くこととなり、昨年にはバルセロナやパリ・サンジェルマンからの関心も伝えられた。昨季もモナコで主力だったが、今季はそれ以上のインパクトと言ってもいいか。

やはり狙うは今年のワールドカップだろう。エンリケは世代別代表でこそプレイを続けてきたが、まだA代表デビューを果たしていない。攻撃面で違いを作れることを思えば、どこかで試すのも手だろう。

今季はチーム2位となる21本のキーパス (シュートに直結するパス)を記録するなどチャンスメイク部分での活躍が目立つが、守備の方もアグレッシブで1対1もまずまず強い。今の活躍ならばビッグクラブからの関心が続く可能性もあり、今後のステップアップが楽しみな選手だ(数字は『WhoScored』より)。

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