右サイドに集まる日本代表の精鋭たち 森保一監督は彼らをどう料理する?

ファーストチョイスは伊東だが、堂安や久保も今回は選ばれている photo/Getty Images

采配に注目だ

日本サッカー協会から今回のアジア最終予選に臨むメンバーが発表され、日本代表は27日に中国戦、2月1日にサウジアラビア戦を戦うことになっている。現在、森保ジャパンはグループBの2位でありここで勝ち点6を獲得できれば、ワールドカップ・カタール大会への出場がより現実的なものとなる。

そこで重要となるのは、得点を奪う攻撃陣の組み合わせだ。ここまで6試合を消化している日本代表だが、5得点しか挙げられておらず、決定力不足に悩まされている。前回のオマーン戦もベトナム戦も1-0のギリギリの勝利であり、ある程度主導権を握ることが予想される中国戦では大量得点を奪う姿を見てみたい。

ここまでの森保一監督の采配から予想するに、中国戦はオーストラリア戦から採用している[4-3-3]となるだろう。右から伊東純也、大迫勇也、南野拓実の3トップが鉄板であり、森保監督からの信頼も大きいはずだ。

しかし、問題はここからだ。スタートのメンバーはこれでいいのだが、ベンチスタートと予想される堂安律や久保建英のような攻撃で違いを生み出せる選手の起用法が今の代表では定まっていない。

特に堂安はオランダのPSVアイントホーフェンで出場機会を掴んでおり、アヤックスとの上位対決でも先発している。直近のゴールこそ12月まで遡ることになるが、得点を奪う上で良いオプションになることは間違いない。が、堂安が得意とする右サイドにはエースの伊東がおり、スペインで好調を維持している久保もいる。

彼らを共存させるためにも、伊東を左サイドに移動させ、右サイドに堂安か久保を置く手もある。そうなると南野を外すことになるが、彼の左ウイングはお世辞にも機能しているとはいえない。また、トップ下を復活させる[4-2-3-1]も一つの選択肢だ。中盤に走力のある3人を置いて守備を強化するのも悪くないが、海外で結果を残している攻撃的な選手たちをベンチに置いておくだけでは勿体ない。

オーストラリア戦で生まれた[4-3-3]がハマり、ここまで勝ち点を積み重ねてきた日本代表。しかし、前述したように日本の前線の選手たちがフィットしやすい並びではなく、中国戦では駒を持て余してしまう可能性がある。そうなればフォーメーション変更など策はあるのだが、指揮官はどういった選択肢を取るのだろうか。

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