今でこそマンチェスター・シティはルベン・ディアス、アイメリック・ラポルテ、ジョン・ストーンズと頼れるセンターバックが揃っているが、2010年代前半はヴァンサン・コンパニの相棒探しに手間取っていた。
DFステファン・サビッチ、マティヤ・ナスタシッチ、マルティン・デミチェリス、ニコラ・オタメンディなど若手からベテランまで2010年代前半のマンCは毎年のように新センターバックを迎えていたわけだが、2014年にFCポルトからやってきたフランス人DFエリアキム・マンガラのことを覚えているだろうか。
当初は大型センターバックとして期待されたものの、これがマンCではフィットせず。2010年代のマンC失敗補強の1つに挙げられるはずで、マンガラは2年後にスペインのバレンシアへレンタル移籍している。
それからのマンガラは2018年冬よりエヴァートン、2019年の夏に再びバレンシアに戻ったのだが、その契約も昨夏に終了。まだ30歳だが、バレンシアを離れてからはフリーの状態が続いているのだ。フランス代表にも定着することはできず、エリート街道から外れてしまった印象か。
しかし、そんなマンガラに目を向けているクラブがある。仏『Foot Mercato』によると、新たなセンターバックを求めているフランスのサンテティエンヌがマンガラを今季終了までの契約で獲得する準備があるという。
今のサンテティエンヌの状況はというと、リーグ戦20試合をこなして2勝6分18敗。守備は42失点と崩壊しており、リーグ・アン最下位だ。降格へ一直線といったところで、ひとまず42失点も喫している守備に手を加えなければならない。
マンCやバレンシアでプレイしてきたマンガラの経験値は頼りになるかもしれないが、果たしてサンテティエンヌは降格を回避できるのか。マンガラにとってもチャンスとなるはずで、30歳でキャリアを諦めるわけにもいかないだろう。