500万ポンドの掘り出し物だった すっかり影の薄くなってしまったデル・アリの絶頂期

すっかり影が薄くなってしまったアリ photo/Getty Images

早熟だったのか

ヌーノ・エスピリト・サントからアントニオ・コンテに監督が代わり、新体制でのスタートを切ったトッテナム。カラバオカップ準決勝チェルシー戦では2戦合計で0-3と大きく差をつけられてしまったが、コンテが就任したことでスパーズは大きく生まれ変わった。特にヌーノ政権ではそこまで存在感を見せられていなかった選手が躍動している。3バックの一角として不動の地位を築いているベン・デイビスや中盤のハリー・ウィンクスがまさに復活組であり、さっそくコンテが手腕を発揮している。

しかし、皆がコンディションを上げられるわけではなく、重宝されるわけではない。MFデル・アリにも彼らのような復活が期待されたが、直近のチェルシー戦で出番はなかった。

イングランド実質3部のMKドンズからやってきたアリ。初年度から10ゴール、翌年には18ゴールと得点を量産し、マウリシオ・ポチェッティーノ政権の中心人物として輝いていた。イングランド代表にも選ばれ、今後のスパーズと代表をけん引する人物かに思われたが、そこが彼のピークだったようだ。その後ジョゼ・モウリーニョが監督となったが、気に入られることもなく、20-21シーズンは619分とプレイタイムが少ない。

それでも、活躍していた当時の評価は素晴らしく、英『FourFourTwo』では1月に成立した最もお得だった移籍の特集を組んでおり、ドンズからスパーズにやってきたアリを紹介している。移籍金はなんと500万ポンドと少額であり、絶頂期のアリの活躍から考えれば、掘り出し物であったことが分かる。

そんなアリも今のチームでは放出候補となっている。英『football.london』によればアリとタンギー・エンドンベレ、ステーフェン・ベルフワインの3人が冬の移籍市場で移籍する可能性が高いと報じており、今後何か発表があるのかも知れない。

ポチェッティーノ時代の輝きはなく、旬が過ぎてしまったアリ。まだ25歳の選手とチャンスは残っており、今後の彼のキャリアに注目したい。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.293 絶対無敵!レヴァークーゼン

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ