昨季“588分”しかピッチに立てなかった男の逆転劇 アーセナルで3番目の得点源となったヤング・ガン

ブレイク中のマルティネッリ photo/Getty Images

頼れるアタッカーとなった

元日のマンチェスター・シティ戦からここまでの3試合で白星がないアーセナルだが、今季の前半戦は大成功を収めたといっていいだろう。開幕からの3連敗は気になったが、そこから盛り返しており、プレミアリーグではCL圏内である4位をキープしている。さらに直近のカラバオカップ・リヴァプール戦ではグラニト・ジャカが早い時間で退場してしまうアクシデントがあったものの、1stレグを0-0で凌いでおり、望みを2ndレグにつなげている。

そんなアーセナルを支えているのはやはり若手たちだ。特に攻撃面ではエミール・スミス・ロウが8点、ブカヨ・サカが6点と2人で14点を稼いでいる。さらに3人目の得点源として今季ブレイクしたFWガブリエウ・マルティネッリが奮闘している。

スミス・ロウやサカと同じ若手枠ではあるものの、昨季は思ったように出場機会を得られず、プレイタイムは588分に留まっていたマルティネッリ。しかし、今季は既に昨季の数字を更新する782分の間ピッチでプレイしており、ゴール数も4点と前述した2人に続くアーセナルで3番目の数字を残している。

また、ファン投票で選ばれる12月のプレミア最優秀選手にマルティネッリが選出されている。ライバルとしては絶好調だったレスター・シティのジェイムズ・マディソンやトッテナムのソン・フンミン、こちらも素晴らしい活躍を見せたチームメイトのマルティン・ウーデゴーらを押し退けて受賞している。攻撃面での貢献も素晴らしい選手だが、現代サッカーのトレンドを押さえた献身的な守備の姿勢も多くの票を集めたか。

今季のアーセナルを象徴する若手の一員として評価を高めているマルティネッリ。週末にはトッテナムとのノースロンドンダービーが控えており、そこでの活躍に期待だ。

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