ドリブル成功数1位でシュート数は4位に 《突破力&決定力》身につけたヴィニシウス完全覚醒

レアルで確固たる地位を築き始めたヴィニシウス photo/Getty Images

理想のウイングへと近づいている

レアル・マドリードで覚醒した21歳のブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールはクリスティアーノ・ロナウド級の選手へと成長するだろうか。

ロナウドほどの選手になるのはかなり難しいが、それでもまだ21歳だ。ロナウドも20代半ばより得点を量産するようになったため、まだヴィニシウスが大化けする可能性は十分に残されている。レアルの左サイドからロナウド級の存在感を放つプレイヤーになるかもしれない。

今季ここまでのパフォーマンスは文句のつけようがない。リーグ戦では10得点4アシストを記録しており、ここまでリーグ4番目に多い47本のシュートを記録。明らかにシュート意識が高まっており、得点を奪えるウイングへの一歩を踏み出した。
もちろんお得意のドリブルも忘れていない。ボールを持てば積極的に仕掛けていくヴィニシウスは、ここまでリーグ最多となる56回のドリブル成功数を記録している。

2位のセルタMFハビ・ガラン(45回)、3位のエルチェFWルーカス・ボジェ(43回)、4位のアトレティコ。マドリードMFヤニック・カラスコ(42回)とは差がついており、突破力はさすがだ(数字は『WhoScored』より)。

ドリブル突破もできて得点も奪える。ウイングとしては理想のプレイヤーに近づいており、もはやエデン・アザールにもポジションを奪われることはない。来夏にはパリ・サンジェルマンからFWキリアン・ムバッペを迎えるとの話もあるが、ムバッペでも今のヴィニシウスから左サイドのポジションを奪うのは難しいだろう。

昨年には自身のSNSで肉体改造に取り組んでいる様子を公開するなど、ヴィニシウスはフィジカル部分も鍛えてきた。そうした成果が2021年に表れることになり、今では誰もが認めるワールドクラスFWだ。

今の数字をどこまで伸ばせるのか。数年後にはレアル時代のロナウドに近い数字を残している可能性もゼロではないか。

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