いずれはアリソン・ベッカーの後を継ぐリヴァプールの正守護神として、この若者は欧州サッカー界に名を馳せていくのだろうか。さすがに現時点でアリソンと比較することはできないが、現在のレッズには彼に以外にも注目しておきたい若手GKがいる。
その選手とは、今月20日に19歳の誕生日を迎えたばかりのマルセロ・ピタルガだ。2020年夏にフルミネンセから加入したブラジル人GKは、現在リヴァプールのアンダーカテゴリで非常に順調な成長ぶりを見せている。
今季はU-23チームでの活動を中心に、ここまで同カテゴリの公式戦12試合に出場しているピタルガ。まだトップチームでのプレイ機会こそないものの、プレミアリーグやEFLカップではベンチ入りを経験している。まだアリソンやクィービーン・ケレハーらと争うレベルにはないものの、次世代の正守護神としては大きな期待がかかる逸材だ。
英『Daily Mirror』によると、ピタルガはその真面目な練習ぶりにも定評があるとのこと。その姿勢は他の選手と一線を画すレベルにあり、その向上心から彼は現在U-23カテゴリでメキメキと実力をつけてきているという。そして、そんなピタルガにはアリソンも大きな期待を寄せていると次のようにコメントしている。
「マルセロには本当に才能があると思うよ。ブラジルでも何度か話したけど、彼はひとりの人間としても素晴らしいね。本当に特別な若手選手だと思う。そして、そんな彼がリヴァプールにいるのは本当にエキサイティングだよ。今はまだ準備期間だけど、彼は一生懸命トレーニングしてうまくやっていると思う。上達するための勉強も怠らないし、見る限りは完璧だ。彼のような選手と一緒にプレイできる仲間はとても得をしていると思うね」(リヴァプール公式サイトより)
将来はアリソンの後継者として、リヴァプールやブラジル代表のゴールマウスを守るGKになることが期待されるピタルガ。この調子で成長を続けるのであれば、来季あたりは一度レンタルに出してトップレベルの経験を積ませるのもアリだろう。
はたして、この19歳は今後数年間でどれほどの成長を見せてくれるのだろうか。現時点では有望な若手の1人に過ぎないものの、そう遠くない未来における若きブラジル人GKの覚醒には期待したいところだ。