コンテ就任が彼の転機だった アリソンのミスを誘発した小さなゲームメーカー

再び中盤で輝きを放ち始めたウィンクス photo/Getty Images

このまま復活できるか

プレミアリーグ第18節トッテナム対リヴァプールの一戦が行われ、2-2のドロー決着となった。レッズはアーセナル戦からプレミア6連勝中だっただけに、監督交代後のスパーズのクオリティの高さがわかる試合となった。

そんなゲームで輝きを放ったのが、MFハリー・ウィンクスだ。

スパーズのアカデミーで育ち、そのままトップチームでプレイする生え抜きのウィンクス。若い頃から世代別のイングランド代表に選ばれていたエリートであり、2017年にフル代表デビューを飾っている。クラブでも同様に活躍しており、19-20シーズンにはキャリアハイとなるリーグ戦31試合に出場している。後方からパスを散らしつつ、果敢な抜け出しで攻守に渡って活躍する選手であったが、怪我でピッチに出られなくなると、そのまま出番を失い、今季も重宝されずここまでを過ごしてきた。

しかし、監督にアントニオ・コンテが就任したことで出番を得られるようになっており、前述したレッズ戦ではフル出場している。

[5-3-2]の中盤で出番を得たウィンクス。攻撃時は3バックになる後方と前線をつなげるリンクマンとして輝いており、スパーズのビルドアップを活性化させている。パス成功数はセンターバックのエリック・ダイアーが記録した51本に続く50本であり、中盤での重要性が分かる。特にアリソン・ベッカーのミスを誘発した絶妙なスルーパスは見事であり、勝ち点1獲得に貢献している。守備でも読みが冴えわたりチームトップとなる4回のインターセプトを成功させた(データは『WhoScored.com』より)。

「トレーニングでもクオリティが高く、感銘を受けた。ウィンクスはとても素晴らしい選手だ」(英『Sky Sports』より)。

スパーズ指揮官であるコンテもイングランド代表MFを称賛するコメントを残している。実際にレッズ戦でのパフォーマンスは高い評価を受けるべきものであり、今後のウィンクスは中盤に必須の戦力としてチームを助けることになるだろう。

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