“2つの前線のカタチ”でC大阪を圧倒 2ゴールで天皇杯決勝進出を果たした浦和

終了間際に得点を決めた小泉 photo/Getty Images

宇賀神と小泉のゴールで勝利

浦和レッズが天皇杯を制した2018シーズン以来となる決勝進出を果たした。セレッソ大阪に2-0で勝利し、川崎フロンターレをPK戦の末に破った大分トリニータと対戦する。

準決勝で見せた形が今季の浦和を象徴するスタイルだったと言えるだろう。前線の選手起用により2つの組み合わせの形を作り、2得点を奪って勝利を果たした。

スタメン出場した前線の選手は、キャスパー・ユンカーと江坂任だった。1トップにユンカー、トップ下に江坂という形で前線から積極的にプレスをかけていくと、すぐにボールを奪って自分たちのポゼッション率を高める。時にはユンカーのスピードを活かした素早いカウンターからゴールに迫る形で圧倒した。

73分には、ユンカーに代わって小泉佳穂を投入。江坂を最前線に置いた“偽9番”のスタイルに変更する。中盤まで下がってCBを釣り出すことで、相手ディフェンスラインにスペースを作ると、C大阪が前がかりになったところでカウンターを仕掛け、終了間際に小泉のゴールで勝負を決めた。

ユンカーを最前線として前線からプレッシングをかける形と、江坂を最前線としてポゼッションを高めていくスタイルは浦和がシーズン中に併用していた戦術だ。90分を通してC大阪戦を圧倒した要因として、今シーズン作り上げられたリカルド・ロドリゲス監督のスタイルが色濃く投影されたことが大きい。

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