3年の武者修行を経てようやくサンフレッチェ広島に 愛媛帰りのMF川村拓夢への大きな期待

今季はチームの中心人物として戦った川村 photo/Getty Images

大型MFとして広島を支えられるか

2021年のリーグ戦が終わり、選手の獲得や売却の噂が盛んとなっているJリーグ。特に浦和レッズでは槙野智章や宇賀神友弥といったベテラン選手が契約満了となっており、時代の流れを感じる。

また、この時期にはレンタル移籍での契約が終了し、保有元のクラブに戻る選手も多くなる。愛媛FCからサンフレッチェ広島にレンタルバックとなったMF川村拓夢(22)もその一人だ。

広島のアカデミーで育ち、2019年から3年間愛媛で武者修行していた川村。今季をもってローンが終了し、来季からトップチームでプレイすることが発表されている。愛媛最終年となった今季はキャリアハイとなる34試合に出場しており、チームの大黒柱と呼ばれるまでに成長している。

中盤の底や中盤前目のポジションでのプレイできる川村は身長183cmの大型MFだ。左利きの選手であり、正確なキック精度を武器に一気に局面を変えることのできるパスを持っている。シュート精度も高く、今季はチーム2位となる8ゴールを記録する、得点力のある中盤戦士だといえる。さらに今のトレンドとなっている守備のできるMFであり、広島でもその実力は十分に通用するか。

広島で起用されるとすれば、ダブルボランチ、もしくはトップ下になるだろう。配球力、チャンスメイク力、守備力が平均して高く、川辺駿がスイスへ移籍後に苦しんだ広島のボランチを救える存在かもしれない。広島は城福浩政権から新しくミヒャエル・スキッベ政権に移り変わっており、22歳の若者をどう起用するのか楽しみだ。

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