今季のアタランタは一味違う “スロースターター返上”で悲願達成なるか

アタランタは今季、ガスペリーニ体制で最高のスタートを切った photo/Getty Images

ガスペリーニ体制で最高のスタート

ジャン・ピエロ・ガスペリーニに体制になって6年目を迎えたアタランタだが、今季こそ悲願達成があるかもしれない。

近年、欧州でも最も力をつけているクラブの1つといっても過言ではないアタランタ。激しいマンツーマンディフェンスや素早いトランジションで多くのサッカーファンを魅了し、今やシーズンの開幕前にセリエAの優勝候補筆頭に挙げられるほどだ。しかし、アタランタは毎年スタートがあまり良くなく、最高順位は3位。もちろん、前シーズンに活躍した選手が毎年のように他のクラブへ移籍し、前半戦はチームを再構築しなければならないことも、なかなかスタートダッシュを決められない要因だろう。なぜならチームがフィットしてきた後半戦はしっかりと調子を上げ、確実に順位を上げているのが見て取れるからだ。

そして、今季も開幕7試合で3勝2分2敗と、決して良いとは言えないスタートだった。しかし、今季はこれまでに比べて調子を上げていくペースが早い。第14節でユヴェントス戦に0-1で勝利し、第16節でも首位のナポリを相手に3-2で打ち合い制す。しかも、いずれも敵地での戦い。これまでは後半戦からペースを一気に上げていくイメージの強かったガスペリーニ・アタランタだが、今季は第8節以降負けがなく、16試合消化した時点で勝ち点は「34」(10勝4分2敗)に。首位と4ポイント差の4位につけてるのだ。
実際、16試合消化した時点での成績を見ると、2016-17シーズンのガスペリーニ体制が始まって以降、最高のスタート。前半戦のうちから勢いに乗ったことで、悲願のスクデット獲得も夢ではないのではないか。“スロースターター返上”で王座を狙う。

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