冨安に続いてビッグクラブへ? セリエAでメキメキ伸びる南米産の中盤戦士

ボローニャで印象的なパフォーマンスを披露するドミンゲス photo/Getty Images

セリエA屈指のファイター

今夏アーセナルへと向かった日本代表DF冨安健洋に続いて、近い将来にボローニャはまたも優秀な人材をビッグクラブへと送り込むこととなるのだろうか。セリエAの中堅クラブ。同クラブにはどうしてもそのようなイメージが付き纏うが、現在のボローニャは将来有望な若手の宝庫となっている。これから順調に育成が進むようであれば、冨安のように今後ビッグクラブ行きを果たす人材も出てくることだろう。

そんなボローニャが抱える有望株のなかでも、今注目したいのはアルゼンチン代表MFニコラス・ドミンゲス(23)だ。中盤の底を主戦場すると同選手は、アグレッシブな守備でシニシャ・ミハイロビッチ監督率いるチームの強度を高める存在。今季もボランチの一角としてここまでリーグ戦12試合に出場し、ボローニャの守備を支えている。

そして、なにより驚きなのは彼のスタッツだ。データサイト『SofaScore』によると、2021-22シーズンのセリエAにおけるドミンゲスは、タックル数(43回/リーグMF中1位)や地上戦勝利数(64回/同2位)、空中戦勝利数(27回/同4位)といったあらゆる部門でリーグ上位の数字を叩き出している。地上戦と空中戦に関してはその勝率(地上戦:61.54%、空中戦:65.71%)もハイレベルで、彼がどんな分野でも優れた守備を披露していることはこういった部分からも見て取れる。ボローニャが抱える優秀なタレントのなかでもドミンゲスの実力は上位と言ってよく、ビッグクラブからのオファーが舞い込む日もそう遠くはないか。
実際、そんなドミンゲスに興味を持っているクラブもあるようだ。伊『calciomercato』によると、昨季リーガ・エスパニョーラを制したアトレティコ・マドリードは、来夏に同選手の獲得を狙っているとのこと。今季この調子で優秀なスタッツを残し続けることとなれば、スペインの強豪へとステップアップする日は近いかもしれない。

冨安に続いてビッグクラブへ羽ばたいていくことに期待がかかるアルゼンチン産の中盤戦士。はたして、ドミンゲスは今後どのようなキャリアを歩んでいくこととなるのだろうか。ボローニャで研鑽を積む23歳MFには注目だ。

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